すばる望遠鏡とNHK超高感度ハイビジョンカメラによる映像

【1998年8月10日 国立天文台

すばる望遠鏡とNHKの超高感度ハイビジョンカメラによるカラー天体画像がこのたび一挙に公開された。国立天文台が天文学の教育普及の一環として、すばる望遠鏡の巨大な集光力とシャープな結像性能を紹介し、かつ自然な発色の天体カラー画像を多くの人たちに紹介しようと、NHKの協力を得ておこなったプロジェクトの成果である。

すばる望遠鏡のカセグレン焦点にNHKが開発した超高感度ハイビジョンビデオカメラ(Ultra-high-sensitivity HDTV I.I. color camera)を取りつけて撮影した動画映像から、国立天文台がさまざまな処理を施し、静止画像を作成した。ただし撮影には複雑な光学系が使用されており、光のにじみ、散乱、回折などの原因で部分的に像が歪んでいたり、3色の色ずれがあるなど、すばる望遠鏡の本来の性能をかならずしも十分に発揮しているものではない。しかし、小口径望遠鏡ではとても写すことができない微細構造とカラフルな色彩で、おなじみの天体が捉えられている。国立天文台ではこれらの画像を広報・教育用として提供するとのことだ。

すばる望遠鏡に超高感度ハイビジョンビデオカメラを取り付け撮影した天体画像のページ
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