カナダ・ユーコン州アトリン上空での流星爆発に伴う流星痕(続報)

【2000年2月1日 ALTINE REALTY online news

2000年1月18日世界時16時43分26秒、(現地時間午前8時43分26秒)、カナダ・ユーコン州アトリン上空に非常にあかるい火球が発生し、その永続痕が撮影された。流星爆発ともいうべきこの現象は、昼間の明かりの中でも十分に観測できるほどの閃光を放ち、その後、雲のような痕を残し、2時間以上肉眼で見えていたという。火球の発光場所は北緯60.25°、西経134.65°付近であり、発光の高さは約25kmと推定されている。

以下に7枚の画像を掲載する。痕の大きさや色の変化に注目だ。

流星痕

(図1)
火球が流れてから約1分30秒後(現地時間午前8時45分頃)に撮影された画像の1枚。
オレンジ色から赤色の痕である。


流星痕

(図2)
その後、図2から図5まで数分おきに痕の変化が撮影された。詳しい撮影時刻は不祥であるが、図5の撮影時刻は図1の撮影開始後14分が経過していたという。すなわち、図5の撮影時刻は、現地時間午前8時59分頃である。


流星痕

(図3)
2つの部分に分裂していく様子がわかる。色も次第に黄色味を帯びてくる。


流星痕

(図4)
分裂した痕はみかけ上どんどん大きくなっていった。


流星痕

(図5)
さらに大きくなった痕の片方は、白っぽくなってきた。


■

(図6)
火球が流れてから18分後には、2つに分かれた痕うちの片方しか写真の視野に収まらないくらいに大きくなった。


流星痕

(図7)
45分後になってもその痕は肉眼で確認できたという。そしてその痕はなんと通常の雲の下にあるようにみえたという。もしこれが本当であるすると、この痕は対流圏の中にある現象ということになる。火球がもたらしたダスト粒子が対流圏内で凝結核となり、水蒸気が凝結した可能性もある。しかし詳しい原因はどは不明である。


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<ニュースソース>
ALTINE REALTY, 2000/01/18

<関連ページ>
Sky and Telescope NEWS, Thursday, January 20