NEARが小惑星エロスとのランデブーに成功

【2000年2月15日】

NASAの近傍小惑星ランデブー機NEARは日本時間2月15日午前0:33分、予定通り小惑星433「エロス」の周回軌道に乗ることに成功し、歴史上初めて小惑星を周回する人工衛星となった。

画像1: NEARによるエロスの軌道からの初の画像
画像1: エロス軌道からのファーストショット

画像1はエロスの軌道からの初の画像。NEARがエロスの軌道に乗ってから1時間後に撮影されたもので、エロス上空330kmからの撮影。

画像2: エロスへいたる道
画像2: エロスへいたる道

画像2は、1月22日〜2月12日の期間に撮影された画像をセレクトし並べたもの。最も小さいものは29,000kmから、最も大きいものは2,025kmからの撮影。

エロスは全長34km、幅13kmのいびつな形をした小惑星で、地球軌道の内側まで入り込む軌道を持つアポロ型特異小惑星のひとつ。

NEARは今後一年間エロスの軌道を周回し、5つの観測装置によりデータ収集にあたる。得られたデータはこの特異小惑星の起源を特定し、危険な小惑星から地球を防衛するために役立てられることになる。

NEARホームページ http://near.jhuapl.edu/