問題の信号は、火星からのものではなかった
【2000年2月17日 CNN (2000/2/16)】
先月後半になって、1月4日にスタンフォード大学の大型電波望遠鏡がマーズ・ポーラー・ランダーからと考えうる微弱な信号を受信していたことが判明した。これを受けてNASAはランダー生存の最後の希望をかけ、各国の電波望遠鏡の協力を得て同様の信号が再び受信できるかを確認しようとしていたが、それらしい信号は未だ受信されていない。
しかし、NASAの2月16日発表の文献によると、詳しい分析の結果、1月4日に受信された問題の信号は地球起源のものであるらしいということが判明したという。JPLのマーズ・ポーラー・ランダーのプロジェクトマネージャーであるRichard Cook氏は、同様の信号が再び受信されることはないだろうと語った。
マーズ・ポーラー・ランダー生存の可能性は、ついに完全に絶たれたことになった。