MGSが撮影した火星の新しい地滑りの跡
【2000年3月14日 NASA MGS MOC Release No. MOC2-221 (2000/3/12)】
マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)の火星軌道カメラ(MOC)により、1火星年(687地球日)以内に発生したと思われる新しい地滑りの跡の様子が撮影された。
(画像1)左側の画像は1998年2月1日に撮影されたApollinaris Patera(火星南緯6度、西経184度)付近。一方、右側はそれから約1火星年後に撮影された同一領域である。この間に、矢印で示したような構造の変化がみられることが明らかになった。
(画像2)Apollinaris Patera(火星南緯6度、西経184度)付近のクレーター。1998年2月1日に撮影された。クレーターの内部斜面には、約100本のしわが中心に向かって走っているのがわかる。右下の囲みは、0.92火星年後である1999年11月、新たに詳細撮影された領域で、この画像が下の画像3である。
(画像3)画像2の囲み部分の拡大画像。3D加工を施した画像で、赤と青のフィルターを通してみることで、クレーター内部のしわを立体的に見ることができる。