特異銀河ケンタウルスAを囲む分子ガス殻を発見
【2000年3月15日 ESO Press Release 05/00 (2000/3/15)】
Vassilis Charmandaris氏(DEMIRM、フランス・パリ天文台、アメリカ・コーネル大学所属)らの国際天文学者チームが南米チリのラ・シラ(La Silla)天文台の15メートルのスウェーデン=ESOサブミリ波望遠鏡を用いて近傍特異銀河NGC5128ケンタウルスA(Centaurus A)を囲む一酸化炭素の分子ガス殻を発見した。このような発見がなされたのはこれが初めてである。現在計画中のアタカマ・大型ミリ波干渉計(Atacama Large Millimeter Array, ALMA)が完成すれば、より遠い銀河でも同様の発見がなされることが期待されている。
画像はラ・シラ天文台の1メートルのESOシュミット望遠鏡によるケンタウルスAの可視光画像に分子ガス殻の分布を等高線で示したもの。可視光画像は銀河全体の広がりがわかりやすいように処理されているため、明るい部分の模様はわかりづらくなっている。黄線は天体分布の外苑、白線は水素の分布、青は活動中心からの電波ジェット、赤は一酸化炭素の分布を示す。(画像提供=ヨーロッパ南天天文台ESO)