ガリレオ探査機によるイオ&エウロパの最新画像 (NASA)
【2000年3月15日 Galileo News(2000/3/6)】
木星探査機ガリレオは昨年末、第1衛星イオ及び第2衛星エウロパに至近距離にまで接近し、フライバイを成功させた。このときに撮影された画像の一部が3月6日公開された。 |
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(図1)1999年10月10日、イオへのフライバイの際に撮影された高解像度モノクロ画像に、同年7月3日に撮影されたカラー画像を重ねあわせたもの。イオの表面地形とそれを構成する物質の分布がよく分かる。赤の領域(画面右上周辺など)は火山性の溶岩に関連しており、多くのイオウを含んでいると思われる。一方、白っぽく輝いている部分は二酸化イオウを大量に含んでいる領域である。 ・詳細解説(英文)Ionian Mountains and Calderas, in Color | |
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(図2)イオの火山Zal Patera付近のカラー画像である。1999年11月25日、イオへのフライバイの際に撮影された高解像度モノクロ画像に、同年7月3日に撮影されたカラー画像を重ねあわせたもの。色は上の画像と同様に、表面を構成する化学組成を表す。画面中央部の火山に赤い領域が確認できるが、これは火口からイオウ化合物が噴出しているようすを表している。 ・詳細解説(英文)Zal Patera, Io, in color | |
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(図3)1999年11月25日に撮影された木星の4大衛星の一つ、エウロパの全体像。12フレームをモザイク合成したもので、高解像度版の元画像は下記のページからダウンロードすることができる。元画像の分解能は約1km。 ・詳細解説(英文)Europas Jupiter-Facing Hemisphere |
ガリレオ探査機は1995年以来、木星の衛星にフライバイを繰り返してきた。ミッションは1997年に終了の予定であったが、ガリレオはさらに2年間の延長ミッションを成功させ、現在は「ガリレオ・ミレニアム・ミッション」と呼ばれる再延長ミッションに突入している。このミッションでは探査機が破壊されるのを覚悟でガリレオ衛星の至近距離にまで接近することが試みられている。
なお、もっとも最近イオへのフライバイが行われたのは2000年2月22日であり、現在データを地球に転送中である。近い将来、この画像も公開されるであろう。
<関連サイト>・NASA's Planetary Photojournal, Galileo Orbiter