火星で酸素生産?

【2000年3月21日 CNN (2000/3/21)

ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターのエンジニアたちは火星で酸素を生産するための装置の試作品をテストしている。

この装置は火星上推進剤製造先駆装置(Mars In-situ Propellant Production Precursor, MIP)と呼ばれるもの。1999年のテストにおいて火星大気を再現したものから酸素を製造することに成功しており、現在はこの装置が火星の過酷な環境に耐えられるかどうかをテスト中。

テストが成功すれば、同型のMIPユニットが2001年打ち上げ予定の火星着陸機に搭載されることになっている。ただし、1999年の2機の火星探査機の失敗の影響でこの火星着陸機の打ち上げは2003年に延期されるかもしれない。

MIPプロジェクトは実際の地球外資源から人間活動に必要な消費物資を作り出そうとする初の試み。MIPユニットによって生産される酸素は人間の生命維持のほか、ロケットの推進剤としても利用できる。