ミールにて船外活動が行なわれた (FLORIDA)
【2000年5月16日 FLORIDA TODAY Space Online (2000/5/13)】
ロシアの宇宙ステーション「ミール」に現在滞在中の2人の宇宙飛行士、Sergei Zalyotin氏およびAlexander Kaleri氏の両氏は12日、5時間にわたる船外活動を行なった。
今回の船外活動の目的は、新型接着剤のテストと、故障した太陽電池パネルのチェック。
今回テストされた新型接着剤は、船体に空いた小さな穴をふさぐためのもので、ミールのほか、国際宇宙ステーション(ISS)を含む各種の宇宙船に有用。
昨年3月から動作しなくなっている太陽電池パネルのチェックでは、動作しない原因と思われる焦げた電源コードが発見された。焦げた原因は、長く太陽からの放射にさらされていたために発生した電気ショートと思われる。
地上管制室のチーフであるVladimir Solovyov氏によると、この太陽電池パネルは将来の船外活動で修理するが、ミールには全10枚の太陽電池パネルがあり、そのうち1枚が使用不能でも生命維持装置および科学機器の動作に差し障りは無いという。
今回の船外活動ではその他、加齢により劣化した部分の撮影や、前回の船外活動で取り付けられた試験パネルの取り外しが行なわれた。
Solovyov氏によるとZalyotin氏およびKaleri氏の両宇宙飛行士は6月前半に帰還する予定で、その後ミールは、次のフライトが計画されている秋までは、再び無人となるという。