中国の宇宙ステーション計画

【2000年6月13日 SpaceDaily (2000/6/12)

中国工科大学(The Chinese Academy of Engineering)は、「工学技術の最先端(Frontiers of Engineering Technology)」と呼ばれるミーティングを開催し、多数の大学関係者・工業関係者の出席を得た。その中で、有人宇宙飛行計画の主設計者であるWang Yongzhi氏も発表を行なった。

『Liberation Daily』紙によると、Wang氏は「中国の有人宇宙飛行」と題された報告書の中で、3段階の経過を経て、最終的には継続的に乗組員が滞在する宇宙ステーションの所有を目指す計画を述べた。同紙によると、その内容は、

  1. 有人の宇宙船を低軌道に打ち上げ、無事地球に帰還させる。
  2. 宇宙遊泳やドッキングなど宇宙ステーション運用に必要な技術を試験する。そして短期間のみ乗組員が滞在し、乗組員不在の間は自動飛行モードで運用する小型宇宙ラボを打ち上げる。
  3. 中国初の宇宙ステーションとなる、より大きな宇宙ラボを建築し、継続的に乗組員を滞在させる。

というもの。なお、『Liberation Daily』紙は、計画のタイムラインについては触れていない。