国立天文台・三鷹キャンパスの常時公開
【2000年7月7日 国立天文台・ニュース(362)】
この7月から、三鷹の国立天文台が、いつでも、誰でも立ち入れる場所になります。
国立天文台・三鷹キャンパスは、これまで一般の方の立ち入りをお断りしていました。 今回、国民に開かれた天文台としての一歩を踏み出すため、2000年7月20日から、年末、年始を除いて常時公開をすることになりました。 天文台キャンパス内は、雑木林が続き、鳥が鳴き、木漏れ日が差し、いまだに武蔵野の面影を残す気持ちのよい場所です。 どなたでも、どうか気軽に散策においでください。
おいでになるのに予約は不要で、10時から15時30分の間なら、日曜、祝日を含めて、いつでもお入りになれます。 公開終了は16時です。 正面受付でノートに住所、氏名、入構時刻を記入しますと、ワッペンとパンフレットが配布されます。 見学中はそのワッペンを付けていただきます。 あとは、お帰りのときノートに時刻を記入するだけで、すべての手続きは終わりです。
天文台でおこなわれているさまざまな研究、実験、観測を妨げてはなりませんので、おいでになった方がキャンパス内のどこに行ってもいいわけではありません。 見学コースが設定されています。 コースに沿って、20センチ屈折望遠鏡、65センチ大赤道儀などの見学ができます。 外観だけですが、アインシュタイン搭(搭望遠鏡)の建物もご覧になれます。 また、「すばる望遠鏡」の成果や模型など、最新の天文学を紹介する展示室があり、休憩所も設けられています。 その範囲内で、自由にお過ごしください。 コースをそれて林に立ち入ったり、研究棟にお寄りになったりすることはお断りいたします。
国立天文台、三鷹キャンパスは、JR中央線武蔵境駅南口から小田急バス狛江駅入口または狛江営業所行で約15分、「天文台前」下車。 あるいは京王線調布駅北口から小田急バス武蔵境駅行、または京王バス武蔵小金井行で約15分、「天文台前」下車でおいでになれます。 自動車、バイクによる来台はご遠慮ください。 自転車は差し支えございません。
なお、毎年秋に実施している「一般公開」は、今後は「特別公開」と名を変えて、例年通りおこなわれます。 今年は11月11日の予定です。