次世代スペースシャトルの試験機「X-33」、初飛行は2002年以降
【2000年8月18日 SPACE.com (2000/8/10)】
NASAとロッキード・マーティン社が共同で開発を進めている試験機「X-33」の初飛行が、燃料タンクの設計上の欠陥から、早くても2002年となる見通しとなった。X-33の初飛行は当初、1999年に予定されていた。
X-33は、スペースシャトルに代わる次世代再利用型宇宙往還機「ベンチャースター(VentureStar)」の1/2スケールの無人試験機。ベンチャースターはスペースシャトルと同様に垂直離陸し、滑走路に水平着陸する。だがスペースシャトルとは異なり、打ち上げ時に補助燃料タンクや補助ロケットを必要とせず、はるかに低コストでの打ち上げが可能だ。また、打ち上げまでの準備期間が数日程度ですむというのも特長。試験機である「X-33」は、高度97kmまで上昇してマッハ13の速度に達することができる。