スペースシャトル・アトランティス号、9月8日打ち上げへ
【2000年8月30日 FLORIDA TODAY Space Online (2000.8.30)】
NASAは、スペースシャトル・アトランティス号(STS-106/2A.2b)の9月8日の打ち上げ予定に対し許可を出した。アトランティス号は、国際宇宙ステーション(ISS)に追加の補給物資を届けるほか、8月6日にISSにドッキングしたロシアによる無人補給船「プログレス」の積荷のISSへの搬入、7月26日にISSにドッキングしたサービス棟「ズベズダ」内の装置の点検・起動等を行ない、乗組員の恒久滞在の開始へ向けての準備を行なう。約1週間半の飛行を予定している。
なお、今回のアトランティス号の打ち上げ可能時間帯(ランチ・ウィンドウ)は、アメリカ東部夏時間9月8日午前8時45分(日本時間午後9時45分)からのわずか2分半だ。ISSへのフライトの場合、ISSとシャトルの軌道を近づけるためにランチ・ウィンドウが短くなるが、過去の例では5分間〜10分間程度だった。今回の2分半というのは異例の短さで、シャトル史上最短のランチ・ウィンドウとなる。
NASA上層部は、シャトルの燃料をできる限り節約し、シャトルの飛行期間延長やエンジン・トラブルの場合の余裕を持たせるため、今回の飛行よりISSへむけての飛行のランチ・ウィンドウを短縮することを決めたため、このように短いランチ・ウィンドウとなっている。