火星の火山活動は現在も続いている?
【2000年11月9日 BBC News (2000.11.6)】
惑星科学会のWilliam Hartmann博士とアリゾナ大学のAlfred McEwen博士を中心とするアメリカの研究チームが、火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)による探査画像から、火星に表面に数千万年以内に流れ出たと考えられる溶岩地形を発見した。火星は遥かな太古に火山活動を停止した死んだ惑星であるというのが通説だったが、今回の発見により、火山活動は休止状態にあるに過ぎず将来的には火山の噴火もあり得るという可能性が出てきた。もっとも、画像による解析だけでは年代測定の精度は限られるので、研究チームではより精度の高い年代測定のためには、着陸探査機を問題の地点に送り込み、岩石を分析する必要があるとしている。