[チャンドラ] オリオン大星雲の中で点滅する星々

【2001年1月12日 CHANDRA Photo Album (2001.1.8)

オリオン大星雲の中で点滅する星々

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NASAのX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」が17時間以上にわたってオリオン大星雲の一部を定点連続撮影した結果、オリオン大星雲にある恒星の多くはX線で見ると明るさが揺らいでいるということがわかった。加えて、多量のチリを含む降着円盤を持つ原始恒星系からのX線放射をとらえることにも成功した。そのれらの降着円盤の中では、やがては惑星が形成されるとみられ、その形成過程においては、恒星からのX線放射が降着円盤内の物質を加熱することが重要な役割を果たすと考えられている。

太陽系から約1500光年ほどの距離に広がるオリオン大星雲は、太陽系からもっとも近い星生成領域のひとつとして知られ、そこでは過去200万年〜300万年の間に、2000個ほどの新たな恒星が誕生したとされている。私たちの太陽系も、オリオン大星雲と似た星雲の中で誕生したと考えられている。

2000年2月4日〜5日、チャンドラの高解像度カメラHRCによる撮影。

Image credit: NASA/CfA/S.Murray et al