アストロアーツのプログラマー門田氏の名前が小惑星に

【2002 年 1 月 7 日アストロアーツ】

（門田氏と愛機 18cm 望遠鏡の写真）

観測準備中の門田氏と口径 18cm 望遠鏡

アストロアーツのプログラマーで、星ナビ誌上でも上尾ニュースのコーナーで彗星や小惑星、超新星などの情報を提供している門田健一の名が、このたび小惑星（9751）に「Kadota」としてつけられることになった。この小惑星は 1990 年 8 月に高知県のコメットハンター・関勉氏が芸西天文台の口径 60cm 望遠鏡で発見したもの。門田が 2001 年 8 月に郷里の高知県に帰省した際、関勉氏に再会し、村岡健治氏の勧めで命名が実現した。

門田は、埼玉県上尾市の自宅付近で口径 18cm の望遠鏡と冷却 CCD カメラを用いて精力的に観測をおこなっており、彗星や特異小惑星の追跡で、天文界への貢献は大きい。特に超低空（高度 10 度以下）の彗星観測を得意とし、2000 年 5 月に明け方低空のリニア彗星（C/1999 S4）、2000 年 12 月に夕方低空の宇都宮・ジョーンズ彗星（C/2000 W1）、2001 年 4 月に夕方低空の本田・ムルコス・パジュサコバ周期彗星（45P）など、数々の悪条件の彗星観測に成功した実績がある。2000 年 11 月にはシュワスマン・ワハマン第 3 周期彗星（73P）の新しい分裂核（E 核）を発見し、日本天文学会から天体発見功労賞を受賞している。

なお、星ナビの前身スカイウオッチャーの編集長で現在も星ナビの編集などに携わっている川口雅也の名が、大友哲氏の提案によって、小惑星（7953）に「Kawaguchi」と命名されているので、今回の命名はアストロアーツ関連で 2 件目となった。