2001年12月30日の半影月食を捉えた
【2002 年 1 月 7 日 アストロアーツ】1 月 8 日 更新
半影月食の動画を茂木弘光さんから送っていただいたので紹介しよう。
(こちらは gif 形式の動画です。サイズ 379KB)
撮影者/茂木 弘光
撮影地/群馬県太田市
撮影日時/2001 年 12 月 30 日 19 時 00 分〜21 時 30 分(10 分インターバルで 16 コマ)、露出各 0.001 秒
撮影機材等/タカハシ FC-50 (レンズ前を 3cm に絞り)、ビットラン BJ-32L(-15 度)、トーカイ赤外カットフィルタ L 画像、ビニングなし、画像処理なし
●撮影者コメント:撮影開始時間が遅れてしまったことが残念です。肉眼では分かり辛い半影月食も写真では分かりやすいですね。側に木星がいたので月の移動も分かりやすかったです。
<関連リンク>
- 太田から見た星々(茂木 弘光 さん): http://www.page.sannet.ne.jp/hmotegi/
昨年末の 12 月 30 日に半影月食が見られた。地球の影は、太陽光を完全に遮る「本影」と、その外側に広がる「半影」がある。本影の中を月が通過する場合は、皆既月食、もしくは部分月食となるが、半影の中を月が通る時には「半影月食」となる。今回の月食は半影月食で、月の片側が暗く感じられる程度だった。
その半影月食の写真を河村俊一さん、野田司さん、瀧本郁夫さんから送っていただいたので紹介しよう。(画像はそれぞれクリックでオリジナルサイズで表示)
「半影食の様子」
撮影者/河村 俊一
撮影地/大阪府狭山市
撮影日時/2001 年 12 月 30 日(上)19 時 29 分 17 秒、オート露出(1/191 秒)、(下)17 時 24 分 57 秒、オート露出(1.0 秒)
撮影機材等/(共通データ)ペンタックス製 7.5cm F6.7 EDHF 屈折、ニコン COOLPIX 995、ステライメージ 3、(上)XL28mm、ズームは望遠側(24mm F4.9)、(下)24.5mm F4.4
●撮影者コメント:今月 2 度目の満月であり、やがて半影食となる月は木星を従えて昇ってきた。半影食は眼視ではなかなかそれとは分からないが、写真に撮ってみるとなるほどと納得できる。
撮影者/野田 司
撮影地/岩手県大野村
撮影日時/2001 年 12 月 30 日(上)19 時 33 分、露出 1/80 秒
撮影機材等/自作 4.4cm F7.5 アクロマート屈折、ビクセンスーパーポラリスにて自動追尾、PENTAX 1.4×リアコンバーター + ビクセン Or32mm でコリメート撮影(35mm判換算 1440mm 相当)、CASIO QV-3000EX、ステライメージ 3 にてウィーナーフィルター、トーンカーブ調整等の画像処理
●撮影者コメント:最大食分のころですが、薄雲を通しての撮影でした。眼視でも薄暗くなっているのがわかりました。