富士山頂へ沈む太陽を東京都庁で捉えた

【2002 年 2 月 4 日 アストロアーツ】

2 月 1 日、富士山頂へ太陽が沈んで行くようすを西新宿の都庁45階の展望室から捉えることに成功した。

太陽がちょうど富士山頂に沈むようすは、ある特定の場所からは年に1回もしくは2回しか見られない貴重なもので(富士山に近い地域ではこの限りではない)、日没時に天候が良くないと見られないので、見える確率はさらに低くなる。

この日、16時に天気は快晴であったものの地上に立ち込めるもやで、富士山の山体を望むことができなかった。しかし、富士山の山頂に太陽がかかる直前にはその山体を表し、山頂に太陽がかかり始めると一層際立つように見えた。太陽は次第に赤さを増しながら、富士山の山頂に吸い込まれるように消えて行った。

展望室には、この現象を見るために多くの観望客やカメラを持った人たちが集まり、太陽の最後の光が消えた瞬間には歓声もあがった。


都庁日輪富士1
2002/02/01 16:55
都庁日輪富士2
2002/02/01 16:57
都庁日輪富士3
2002/02/01 16:58
Nikon COOLPIX 990にて撮影

都庁日輪富士の動画 動画(SONY PC3にて撮影、20倍速にしてあります)


今年、東京都庁から望む富士山山頂へ沈む太陽が見られる日は、11月10日と11月11日の16:25頃(推計値)です。


<東京都庁45階展望室>

東京都庁の第一本庁舎の南側と北側の45階には展望室があり、東京の町や山々を一望することができる。 西側の窓からは東京の町並みを見下ろし、丹沢山系や奥多摩の山々を望むことができ、西南西の方角に富士山を望むことができます。

入場は無料。
北展望室は、9:30〜22:00(月曜日定休日)
南展望室は、9:30〜17:30(火曜日定休日、月曜日は22:00まで、土日祝日は19:30まで開室)
年末年始(12/29〜1/3)はお休み。元旦を除く。

詳しくは、東京都庁ホームページ、または、展望室専用案内電話03-5320-7890