3月20日の土星食 ギャラリー

【2002年3月22日 アストロアーツ】3月26日更新

(3月26日公開分)

土星食の画像をさらに送っていただいた。以下に紹介しよう。(画像はクリックでオリジナルサイズで表示)
22日公開分はこちら


(柳沢和史氏撮影の土星食の動画)

撮影者:
柳沢 和史
撮影時間:
20時02分43秒〜、露出1/15秒を2枚コンポジット
撮影地:
神奈川県津久井町
撮影機材等:
35cmシュミットカセグレン望遠鏡、ニコン クールピクス990(ホワイトバランス:太陽光)、SW24.5mm(F4)でコリメート撮影
●撮影者コメント:
土星食での土星出現のようすです。まるで巨大な土星が月面のはるかかなたから昇りくるかのようで、立体的な感じに見えます。もし、土星の衛星に住んでいたら、しばしばこのような光景を見ることができるのかもしれませんね。

(宇都和彦氏撮影の土星食の動画)

撮影者:
宇都 和彦
撮影時間:
19時43分〜20時07分、撮影間隔15秒
撮影地:
神奈川県相模原市
撮影機材等:
FCT150、レデューサー有り(f750mm F5)、高橋 JP赤道儀、ソニー TRV900、自作ビデオカメラアダプター、恒星時追尾(子供に見せるため、あえて月の動きのほうをわからせるため)、ビデオカメラのズームは適当に調整、露出マニュアルで明るさ調整
(動画データ)
gifアニメーション、700KB、64コマを0.2秒コマ送り(途中省略有り)

(館山一氏撮影の土星食の写真 1) (館山一氏撮影の土星食の写真 2) (館山一氏撮影の土星食の写真 3)

撮影者:
館山 一(苫小牧天文同好会)
撮影時間:
(1枚目)20時22分〜、露出5秒
(2枚目)20時22分30秒〜、露出5秒
(3枚目)20時23分30秒〜、露出5秒
撮影地:
北海道 苫小牧市
撮影機材等:
ペンタックス ED 150mm(f=1800mm)、五藤 Or9mmで拡大撮影(合成F135)、ニコン FM-2、フジ プロビア400F、MS-5で恒星時電動追尾
●撮影者コメント:
潜入の時は曇天の為撮影出来ませんでした。出現の時は雲も切れ良く見えましたが、シ−ングも悪かったうえ風が強く大変でした。

 

(館山一氏撮影の土星、小惑星ベスタ、月の写真)

撮影時間:
21時05分45秒〜、露出30秒
撮影機材等:
五藤 Or25mmで拡大撮影(合成F36)、他は上と同じ
●撮影者コメント:
潜入の時は曇天で見えず出現の時は8cmのガイド鏡では良く分からず、カメラを外し15cmで見たら月の近くでキラキラ輝く姿が感動的でした。光度差が大きいので露出では悩みましたが、土星・ベスタ・月と並んで写り良かったです。
(サムネール画像中のマークはアストロアーツによる)

(菅原芳明氏撮影の土星接食の写真)

撮影者:
菅原 芳明
撮影時間:
19時55分08秒、露出1/15秒
撮影地:
神奈川県 城ヶ島
撮影機材等:
PENTAX 100SDUF(fl=400mm F=4)、2×テレプラス使用、VIXEN LV15mm、ニコン CoolPix990、高橋製作所 EM-200、自動ガイド
●撮影者コメント(抜粋):
天気も良く見事な土星と月を見ることが出来ました。僕は、神奈川県の城ヶ島に行ってきました。ここは、土星の一部が月に隠される南限に近く、リングの一部だけが隠されました。望遠鏡で見ていると、土星が移動しているのがわかり面白かったです。

(小山田博之氏撮影の土星接食の写真 1) (小山田博之氏撮影の土星接食の写真 2) (小山田博之氏撮影の土星接食の写真 3)

撮影者:
小山田 博之(星を観る会
撮影地:
神奈川県秦野市 鶴巻温泉郊外
撮影機材等:
ビクセン製 20cmバイザック(F9)、LV25mmアイピースで拡大、ビクセン製 GP−D、ビクセン製 VX-1、フジカラー ズームマスター800、露出各1/2秒or1秒(筒先開閉)
●撮影者コメント:
私の住んでいるところは接触のゾーンなので、食の最大のときでも完全に隠されないという極めて稀なところでの撮影でした。ちなみに前回1月25日の土星食は何とか全部隠れるゾーンに入っていました。

(3月22日公開分)

3月20日に関東以北で見られた土星食。全国的によく晴れ、食とはならなかった西日本の方を含め多くの方から写真や動画を送っていただいた。以下に紹介しよう。(画像はクリックでオリジナルサイズで表示)

なお、20日のニュース「【速報】3月20日の土星食をとらえた!」にアストロアーツのスタッフが撮影したrm形式の動画を追加した。こちらもぜひご覧いただきたい。


(浦辺守氏撮影の土星食の連続写真)

撮影者:
浦辺 守
その他データ:
画像中に記載
●撮影者コメント(抜粋):
今回の食では鴨川はとてもよいポジションだったので、天気がよいことを願っていました。今日は、快晴・・微風・・最高の観測日よりでした。
今回もビデオ撮影をしました。そのビデオからアナログでチャプチャーしたものを4枚合成しました。月の縁に接触して通過する様子が捕らえられ、3回目の土星食が最高のシーンとなりました。

(新潟県立自然科学館撮影の土星食の連続写真)

撮影者:
新潟県立自然科学館
撮影地:
新潟市 新潟県立自然科学館
その他データ:
画像中に記載
●撮影者コメント:
新潟市は多少透明度が悪かったものの天候に恵まれ、潜入から出現までの全行程を見ることができました。
今回の土星食は太陽の光のあたっていない月の側から隠れていったので、月の明るさにじゃまされず、隠される少し前まで肉眼で両者が接近していく様子を確認できました。
午後7時30分少し前。土星は環の端の部分から月に覆われ、およそ2分かけてじわりじわとりと隠れていきました。その約40分後、今度は月の明るい側から出てきたものの月の明るさにじゃまされ、それと気づいたころにはすでに環が1/4ほど出ていました。
今回の土星食は宵の口の見やすい時間帯の現象だったので、自然科学館の観測ドームで館の職員や指導員の方とともに、双眼鏡やモニター越しに隠れたり、現れたりする土星の様子を堪能することができました。(新潟県立自然科学館 伊藤紀幸氏)

(田島光浩氏撮影の土星食(出現直後)の写真)

撮影者:
田島 光浩
撮影時間:
20時05分38秒、露出1/2秒
撮影地:
東京都三鷹市
撮影機材等:
Vixen SP FL90S(D=90mm f=810mm)、Nikon E950、Vixen LV5mm、コリメート法、レタッチあり、トリミングなし
●撮影者コメント:
出現後の土星です。近くの公園で撮影していましたが、「土星食ですか?」と多くの人に声をかけられました。去年の木星食・土星食、そして今回の土星食と計3回も見ることができ、とてもラッキーでした。

(安藤宏氏撮影の土星食の連続写真)

撮影者:
安藤 宏
撮影機材等:
BORG 125ED f6.4 + PENTAX XP24mmで拡大撮影、タカハシ EM-10、 キヤノン EOS D-30(ISO 800相当)

(渡部勇人氏撮影の土星食(潜入時)の連続写真) (渡部勇人氏撮影の土星食(潜入時)の連続写真)

撮影者:
渡部 勇人
撮影時間:
19時44分〜20時05分
撮影地:
岐阜県美並村 日本まん中センター駐車場
撮影機材等:
高橋製 FC-100、三鷹光器製 GN-170で自動ガイド、ニコン Or7mm、ニコン クールピクス 995(ISO400、-0.3露出補正、自動露出)、拡大撮影、ステライメージ3でモザイク合成
●撮影者コメント:
今回は接食とも言える場所で撮影しようと、岐阜県の美並村に遠征しましたが、何の打ち合わせもなく、地元である岐阜のスターライトパーティーの方達や愛知県のスターペース仲間、そして私ども三重県組と10名ほどのメンバーが集まり、にぎやかに楽しむことができました。

(東田守生氏撮影の土星食の写真)

撮影者:
東田 守生
その他データ:
リンク先を参照

(大島修氏撮影の土星食(潜入時)の連続写真) (大島修氏撮影の土星食(出現時)の連続写真)

撮影者:
大島 修
撮影地:
群馬県伊勢崎市 総合教育センター
撮影機材等:
(1枚目)昭和機械 屈折(口径約90mm、焦点距離2000mm)、ビットラン BJ30C、露出1/8秒、ステライメージ3とフォトショップ6で処理
(2枚目)昭和機械 RC反射(口径約400mm、焦点距離4000mm)、ビットラン BJ30C、露出1/4秒、ステライメージ3とフォトショップ6で処理
●撮影者コメント:
(1枚目)16cm屈折をいつも太陽に使っています。忙しく準備したため太陽用の口径の絞り環を5cmのものは外したのですが、ゴースト防止の9cmのものを外し忘れたという失敗です。でも、侵入の様子が分かると思います。
(2枚目)侵入から出現までの合間に望遠鏡を切り替えました。そのため、出現の位置が特定できず、また、露出の測定に遅れてしまい、撮影が遅れてしまいました。

(パレットおおさき撮影の土星食(出現直後)の写真) (パレットおおさき撮影の土星食の組写真)

撮影者:
パレットおおさき
撮影地:
宮城県 パレットおおさき
その他データ:
画像中に記載
●撮影者コメント:
宮城県も良く晴れ、潜入の様子は肉眼でも十分楽しめました。風が若干あり、シーイングは今ひとつでした。(パレットおおさき 遊佐氏)

(金井憲一氏撮影の土星食の写真)

撮影者:
金井 憲一(星を観る会
撮影地:
神奈川県相模原市
撮影機材等:
ミード LX200-40シュミカセ、Panasonic NV-DB1、ステライメージ3で30コマコンポジット
●撮影者コメント:
前回1月25日は接食でしたが、今回は辛うじて全体が隠れました。

(近藤弘之氏撮影の土星食の連続写真)

撮影者:
近藤 弘之
撮影地:
東京都府中市
撮影機材等:
五藤光学 125mm屈折 + ビクセンLV-10mm拡大、五藤光学 MXII、SONY DCR-PC3 DVカメラ
●撮影者コメント:
池谷・張彗星は見るだけにして土星食撮影に専念しました。

(渡部剛氏撮影の土星接食の連続写真)

撮影者:
渡部 剛
撮影時間:
19時38分〜20時14分、3分間隔、露出1/60秒
撮影地:
静岡県 朝霧高原
撮影機材等:
ペンタックス 125SDP + XL7mm、ニコン E995(ISO400)
●撮影者コメント:
土星本体が半分隠れる場所へ遠征しました。

(和光久氏撮影の土星食(潜入)の連続写真) (和光久氏撮影の土星食(出現)の連続写真)

撮影者:
和光 久
撮影時間:
(潜入時)19時37分16秒〜44分19秒、(出現時)20時01分01秒〜04分49秒、露出各1/8秒
撮影地:
長野県原村 八ヶ岳自然文化園
撮影機材等:
ビクセン GPD赤道儀、VC200L鏡筒、LV5mmアイピース、ニコン クールピクス995でコリメート撮影(感度設定 400)、コンポジット後、レベル補正

(野島武氏撮影の土星接食の写真 1) (野島武氏撮影の土星接食の写真 2) (野島武氏撮影の土星接食の写真 3)

撮影者:
野島 武
撮影時間:
19時53分、55分、57分、各2枚コンポジット
撮影地:
静岡県裾野市 水ヶ窪公園
撮影機材等:
TAKAHASHI μ250 + EM200、TAKAHASHI Or18mm、SONY DV HANDYCAM DCR-PC3(ズームはワイド端)
●撮影者コメント(抜粋):
本体までぎりぎりかすめる地点を求め、会社を早々に切り上げ、一路富士山へ!御殿場口閉鎖のため、急遽、水が塚公園に移動。この時期気温0度と戦いながら撮影しました。18時ぐらいは安定していた気流が食間際になり出てきたため、ビデオはゆらゆら状態でした。

(田中潤司氏撮影の月と土星の接近の写真)

撮影者:
田中 潤司(出雲天文同好会)
撮影時間:
19時44分、露出1/4秒
撮影地:
島根県出雲市
撮影機材等:
マクストフ・カセグレン望遠鏡(口径15cm 焦点距離1500mm)、ビクセン GPD赤道儀(スカイセンサー2000にて追尾)、ニコン クールピクス990、ビクセン LV10mmでコリメート撮影
●撮影者コメント(抜粋):
今回は、20日に東日本では土星が月に隠される「土星食」が見られましたが、ここ出雲部は、月の端を通り過ぎる現象が観察できました。月の縁を通過するころに薄雲が広がりだしてピンがいまひとつでしたが 何とか現象だけは撮像できました

(河村俊一氏撮影の月と土星の接近の写真)

撮影者:
河村 俊一
撮影時間:
19時49分23秒、露出1秒
撮影地:
大阪狭山市
撮影機材等:
五藤光学製 10cm F14.5 マクストフ反射 + Or12.5mm + ニコン COOLPIX995(オート露出、ズームは望遠側)、電動追尾、ステライメージ2
●撮影者コメント:
今回の土星食は関東以北で起こり、ここ大阪では圏外になったが、それでも月と土星はかなり接近した。その接近は去年10月の食のときよりも近く、月のカブスに沿って両者がすれ違っていく様はとても面白い眺めであった。

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