ALMA 45000の署名有難うございました!
〜 ALMA実現に向けて大きな第一歩 〜

【2002年4月4日 国立天文台天文ニュース(539)

2001年7月から始めたALMA (アルマ) 計画推進の署名活動には45000名を越える方々からのご賛同をいただき、素晴らしい応援メッセージも多数添えていただきました。予想を大きく上回る署名に、関係者一同大変勇気づけられております。署名とメッセージは文部科学省担当課を通じて文部科学大臣にお届けしました。多数の署名をいただいたことは予算要求成功の大きな原動力となったと確信しております。暖かいご支援をいただいた方々に、心から感謝申し上げます。

日米欧が協力して、光では見えない暗黒の宇宙を調べ、これまでにない高い観測精度で銀河や惑星系の誕生に迫るALMA計画は、2010年完成を目指して大きな第一歩を踏み出すこととなりました。米国では、同時多発テロの困難にもかかわらず、2001年11月26日に大統領がNSF (米国国立科学財団) の予算案に署名し、2002年からのALMA建設が承認されました。また、欧州では、イギリスのESO (欧州南天天文台) 加盟が決定し、2002年からの建設スタートが確実となりました。一方、日本は厳しい財政状況下ではありましたが、平成14年度予算としてALMA関係の研究開発経費が認められました。正式な建設スタートは今後の予算要求を待たねばなりませんが、まずはALMAの心臓部分となる重要な装置開発がスタートします。

今後もALMA計画の成功に向けて、最大限の努力をはらう覚悟でおります。引き続きご支援をお願い申し上げます。

国立天文台 台長 海部宣男
国立天文台 ALMA計画準備室長 石黒正人

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