わし星雲・M16の広角画像

【2002年6月13日 NOAO

アメリカのキットピーク天文台にある国立科学財団の90cm望遠鏡にNOAO(National Optical Astronomy Observatories)のモザイクCCDカメラを取り付けて撮影されたM16わし星雲の広角画像が公開された。広い範囲を色鮮やかにとらえており、たいへん美しい。

(わし星雲の画像)

わし星雲 M16。クリックで中心部の拡大画像を表示(提供:T.A.Rector (NRAO/AUI/NSF and NOAO/AURA/NSF) and B.A.Wolpa (NOAO/AURA/NSF))

M16はへび座にある散光星雲で、通称は「わし星雲」。M16は小型望遠鏡では散開星団の部分だけが見えるが、実はこのように散光星雲と重なっているのだ。1995年にハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された際には、「pillar of creation」と呼ばれる柱状の構造や星形成のようすが明らかになった。この柱状の構造は、星団中の高温の星から出ている強烈な放射によってガスが削られてできあがったものと考えられている。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したのはわし星雲のごく中心部(中央の白いところ)だが、この画像では非常に広範囲を撮影している。

<参照>

<関連リンク>

<関連ニュース>