2002年8月の天文ニュース
国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。
2002/08/28
H2Aロケット、業務の民間移管先は11月に決定(asahi.com : 科学・自然ニュース)
H2Aロケット、今秋から民間移管手続き開始(Yomiuri On-Line/社会)
H-IIAロケットの製造から打ち上げまでの民間移管に関し、移管先を11月に決定することが発表された。国際的な営業競争などに対応できることなどが条件になっており、三菱重工業が有力視されている。
2002/08/27
写真投稿:「夏の銀河1,2」「いて座銀河」
熊本県長洲町の林伸彦さん撮影。クリックで拡大。
(データ)日時:(1枚目)2002年8月2日 22時20分26秒 露出 8.5分(512.33秒)、(2枚目)8月4日 22時46分45秒 露出 8.5分(512.33秒)、(3枚目)8月12日 23時18分43秒 露出 2分30秒
撮影地:宮崎県 五ヶ瀬ハイランドスキー場
機材等:(1,2枚目)オリンパス E-20(fl=9mm(35mm換算で35mm) F2 開放、ISO 160、ノイズリダクション:オン)、タカハシ EM-200で自動追尾、(3枚目)ニコン D100、Ai 35mm F1.4S(F2.0で使用)、ISO 800、タカハシ スペースボーイにて自動追尾
●撮影者コメント:(E-20は)D100の画像には劣りますが十分鑑賞レベルだと思いました。(やはり長時間露出のため少しノイズが目立ちます。)(3枚目は薄雲がかかっています。)
星ナビ.com - 星ナビデジカメ実験隊がゆく - E-20による夏の銀河
H2A打ち上げリハーサルで秒読み停止2回(asahi.com : 科学・自然ニュース)
H2Aロケット:3号機打ち上げリハーサルで2度トラブル(Mainichi INTERACTIVE)
9月10日に打ち上げ予定のH-IIAロケット3号機の打ち上げリハーサルが鹿児島県の種子島宇宙センターで行なわれた。2度の中断があったが午後7時に終了。
宇宙開発事業団: H-IIAロケット3号機 デイリーレポート
宇宙開発事業団: http://www.nasda.go.jp/index_j.html ―― H-IIAロケット最新情報、DRTS・USERS/H-IIAロケット3号機 カウントダウン
美しい星空を観光資源に 青森(河北新聞ニュース)
日本有数の美しい星空をアピールし観光資源とするため、青森県などが組織する協議会が10月13,14日に同県の大間町で星空観察会を開催。今後3年間で岩崎村や相馬村でも同様のイベントを行なう予定。
2002/08/22
国際宇宙ステーション日本実験棟打ち上げ、1年以上延期(asahi.com : 科学・自然ニュース)
文科省が国際宇宙ステーション実験棟打ち上げを延期(Yomiuri On-Line/社会)
国際宇宙ステーションの施設のうち、日本が担当している実験棟「きぼう」などの打ち上げが、当初の予定から1〜2年延期されることに。アメリカのステーション計画の縮小やスペースシャトルのトラブルなどが原因とされている。
知的生命体はいずこ 探査機ボイジャーの旅、満25周年(asahi.com : 科学・自然ニュース)
打上げ25年後も健在な探査機ボイジャー1号と2号 (日本惑星協会)
1977年8月、9月に打ち上げられた探査機ボイジャー1号、2号が打ち上げから25年を迎えた。ともに太陽から100億km以上離れたはるか彼方を飛行中で、さらに太陽から遠ざかっていく。
2002/08/21
写真投稿:「肉眼黒点」
江上勝典さん(福岡県青少年科学館 天文ボランティア)撮影。クリックで拡大。
(データ)日時:2002年8月19日 11時30分 露出 1/500秒
撮影地:福岡県八女市
機材等:ペンタックス 75ED + PL26、ND10000フィルター、ニコン クールピクス995(ISO 100)、ステライメージにて画像処理
●撮影者コメント:きょう、太陽の黒点を見たら、結構大きかったのでビクセンの日食グラスを使って、肉眼で見えるか試してみました。結果は、簡単に確認できました。これって、「肉眼黒点」って言うのでしょうか?
(黒点部分の拡大画像)
星ナビ.com - 星ナビデジカメ実験隊がゆく - COOLPIX995による肉眼黒点
夏休みの宿題、相談に乗ります 国立天文台が「相談室」(asahi.com : 科学・自然ニュース)
26(月)〜30(金)、国立天文台の研究者たちが小中高生を対象に相談室を開く。宿題の疑問から天文学者になる方法まで、天文・宇宙に関することなら何でも相談にのるとのこと。問い合わせは質問電話(0422-34-3688)まで。
彗星探査機との通信途絶、2つに分解か NASAは悲観(asahi.com : 科学・自然ニュース)
彗星探査機コンツアー2つに分解か(日本惑星協会)
NASAの彗星探査機「CONTOUR(Comet Nucleus Tour)」との通信が15日のロケット噴射直後から断絶。軌道付近には240km離れて移動する天体が見つかっており、衛星が2つに分裂してしまったのではないかとみられている。
アストロアーツニュース: 2002/07/04 - 彗星探査衛星CONTOURが打ち上げられた
CONTOUR(Comet Nucleus Tour): http://www.contour2002.org/
中国、「神舟4号」を年内に打ち上げ(asahi.com : 科学・自然ニュース)
アメリカ、ロシアに続く有人宇宙飛行の実現を目指す中国が、年内にも無人宇宙船を打ち上げる見通し。中国は今春には無人宇宙船「神舟3号」を打ち上げており、回収にも成功している。
アストロアーツニュース: 2002/08/12 - 中国、有人飛行めざし宇宙飛行士養成中(2002年8月の天文ニュース)
2002/08/15
写真投稿:「はくちょう座天の川」「カシオペヤ座付近」
熊本県長洲町の林伸彦さん撮影。クリックで拡大。
(データ)日時:2002年8月13日 (1枚目)0時44分54秒 露出 3分、(2枚目)3時23分32秒 露出 3分
撮影地:宮崎県 五ヶ瀬ハイランドスキー場
機材等:ニコン D100、Ai 35mm F1.4S(F2.0で使用)、ISO 800、タカハシ スペースボーイにて自動追尾
●撮影者コメント:最近デジカメでの星野写真にチャレンジしていましてニコンD100でのペルセの当日にいい写真が撮れましたのでご連絡いたします。写真の出来としてはガイドが不十分ですが鑑賞には耐えうるレベルと思われます。
2002/08/12
写真投稿:「月齢1.6」
神奈川県相模原市の高村郁夫さん撮影。クリックで拡大。
(データ)日時:2002年8月10日 19時03分51秒 露出 1/15秒
機材等:ビクセン 8cmED屈折 + LV20mm、ニコン COOLPIX990、ビクセン GP・PC赤道儀、ノートリミング、アンシャープマスク、透明度4/5、シーイング2/5
●撮影者コメント:初めてこの月齢の月を撮影することができました。周囲にマンションがある為撮影時間が限られますが、何とか撮影できとても嬉しいです。
星ナビ.com - 星ナビデジカメ実験隊がゆく - COOLPIX990による月齢1.6の月
写真投稿:「2002NY40の観測結果」
福島県郡山市の浜野和天文台 小惑星観測グル−プさん撮影。地球接近小惑星 2002NY40の移動を示している。クリックで拡大。
(データ)日時:2002年8月8日 23時47分11秒(写真中の左)と24時35分37秒(写真中の右)を合成、露出 各300秒
撮影地:福島県郡山市 浜野和天文台
機材等:40cm f=1800mm ニュ−トン式反射赤道儀(PELLOW)、直焦(オ−トガイド) + ビットラン BT-10C 冷却CCDカメラ
(他、24時06分10秒、24時20分25秒撮影のものもお送りいただきました。)
アストロアーツニュース: 2002/07/26 - 8月中旬に小惑星が地球に接近(NAOニュース)
アストロアーツニュース: 2002/07/23 - 小惑星2002 NY40が8月19日ごろ地球に0.0036天文単位まで接近
中国、有人飛行めざし宇宙飛行士養成中(asahi.com : 科学・自然ニュース)
中国の空軍パイロットの中から人材候補を選抜し、有人飛行に向けた訓練を行なっているとのこと。
2002/08/08
日本のアマチュア天文家が関わった二つの新彗星の発見(日本惑星協会)
ヘーニッヒ彗星(C/2002 O4)と、栃木県の鈴木雅之さんが発見した新彗星 C/2002 O6の話題。
2回目の星間塵採集に入った探査機スターダスト(日本惑星協会)
星間塵や彗星の核に含まれるチリのサンプルを採集する目的で1999年に打ち上げられたNASAの探査機スターダストが、計画を2年繰り上げて今月5日から2回目の星間塵の採集を開始した。2004年1月にはヴィルト第2彗星に接近して探査を行なう予定。
Welcome to Stardust!: http://stardust.jpl.nasa.gov/
2002/08/06
「50年に1度の接近」 小惑星が月軌道の外側通過へ(asahi.com : 社会 : 速報)
今月18〜19日ごろに、小惑星 2002 NY40が地球から53万kmのところを通過する。最接近時には9等級の明るさになり、1時間に数度という高速で移動するようすが双眼鏡などで観測できる。
アストロアーツニュース: 2002/07/23 - 小惑星2002 NY40が8月19日ごろ地球に0.0036天文単位まで接近
火星いん石に細菌の活動痕? NASA発表(Yomiuri On-Line/社会)
火星から飛来した隕石に含まれる磁鉄鉱を分析した結果、少なくともそのうちの25%は大昔の火星に存在した細菌が作ったものと思われることが明らかになった。大昔の火星に何らかの生命活動があったことが強く示唆される。
today@nasa.gov: Search for Ancient Martian Life Continues
「星はすばる」1000年不変 日本人の好きな天体(asahi.com : 科学・自然 : ニュース速報)
日本人は「すばる」が好き、全国の天文台が調査(Yomiuri On-Line/社会)
1日の国立天文台ニュースで紹介されたアンケートに関する記事。612人の回答のうち一番多かったのが「すばる(M45 プレアデス星団)」とのこと。
意外に身近な小惑星 毎月数十個を発見−−軌道把握し、衝突予測も(Mainichi INTERACTIVE 科学環境ニュース)
6月には直径100mの小惑星が地球から12万kmのところを通過。アメリカ・リンカーン研究所の「リニアプロジェクト」や日本の「日本スペースガード協会」などが小惑星の発見や軌道計算に大きな役割を果たしている。
2002/08/05
スペースシャトル: ひび割れ修理へ 飛行再開は9月28日(Mainichi INTERACTIVE ニュースセレクション)
スペースシャトルのエンジン系に微小なひび割れが見つかった問題で、ひび割れ個所を溶接して修理する方針を発表。早ければ9月28日に飛行を再開する。
2002/08/01
スター・ウィーク2002全国調査 きいてびっくり? 星見の常識・非常識(国立天文台・天文ニュース 571)
8月1日(木)〜7日(水)までの「スター・ウィーク 〜星空に親しむ週間〜」に先駆けて行なわれた「星見の常識・非常識」アンケートの結果を公表中。
スター・ウィーク 〜星空に親しむ週間〜: http://www.nao.ac.jp/pio/starweek/
〜スター・ウィーク2002 統一イベント: http://www.vill.saji.tottori.jp/saji103/starweek/earth.htm ―― スター・ウィーク2002全国調査 きいてびっくり?星見の常識・非常識
8月8日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(69)Hesperia による恒星食。8月8日(木)21時20分、北海道地方で見られる。
恒星はTYC 5205-00509-1(赤経 21h08m02.006s,赤緯 -06°55'52.46"(J2000)、11.4等、みずがめ座12番星の南東 約1°29')。
0.9等の減光で、継続時間は最長9.4秒。
せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
IOTA: http://www.lunar-occultations.com/iota/iotandx.htm