伝統的七夕にちなむ「星と音楽と落語の夕べ & 星空観察会」の開催
【2002年8月9日 国立天文台・天文ニュース(576)】
七夕は、もともと日本で昔に使われていた暦での7月7日に行われていました。
この夜には、月齢7の月が天の川にかかり、織姫と彦星が月の船にでデートに出かけます。
しかし、最近は照明の光害により星が見えなくなりつつあります。
そこで、七夕の夜には余分な灯りを消して、星を眺めてみてはどうでしょう。国立天文台では、昨年から、この伝統的な七夕の日を広く報じ、星を見上げてもらい屋外照明を見直してもらおうと考えています。
さて、国立天文台本部のある東京都三鷹市では、先頃、光害防止指導指針が策定されました。最近では省エネルギーと夜の環境を守るために、いくつかの自治体で同様のルール作りがさかんになされています。
これにちなみ、今年の伝統的の七夕の日である8月15日に、国立天文台と三鷹市、および三鷹市教育委員会が一緒になって、三鷹市芸術文化センター風のホール(〒181-0012 三鷹市上連雀6-12-14)にて、表記のようなイベントを行います。
星についての講演や落語、そして星の音楽を楽しみ、そのあとには実際に織姫、彦星そして月を眺めてみませんか。
講師は海部宣男・国立天文台長、音楽は電子ピアノソリストの稲田志保子さん、歌手の新居昭乃さん、落語は柳家こゑん師匠です。 終了後、隣接の連雀中央公園で星空観察会を行います。なお観察会のみ曇天中止となります。午後3時30分開場、午後4時開演となります。
入場は無料で、申し込み不要です。お問い合わせは国立天文台広報普及室まで(0422-34-3688)。