HSTが撮影、きれいなリング状銀河

【2002年9月6日 STScI Press Release

NASAのハッブル宇宙望遠鏡が2001年7月に撮影した、美しいリング状の銀河の写真が公開された。中心の黄色い核と外側の青いリングの対比が非常に印象的だ。

(ホーグの銀河の写真)

ホーグの銀河。中心の黄色い核の部分と外側の青いリングの部分の間、1時の方向に、別のリング状銀河が見えている(提供:NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)、謝辞:Ray A. Lucas (STScI/AURA))

この銀河は、1950年に天文学者ホーグ(Art Hoag)が発見したものだ。地球から約6億光年離れたへび座の方向にある。大きさはおよそ12万光年で、私たちのいる天の川銀河系より少し大きい。

青いリングの部分にあるのは、若くて質量の大きな星の集団で、黄色い核の部分は年老いた星が集まっている。その間の部分には何もないように見えるが、実際には暗い星があるのだろうと考えられている。また、1時の方向にあたるところには、この銀河によく似たリング状の銀河が見えているのもおもしろい。

このようなリング状の形ができる過程はいくつか考えられるが、2つの銀河が衝突してできたという説がある。ホーグの銀河の場合、おそらく周りの青い星々の部分は、20〜30億年前に近くを通った銀河がばらばらになったものだろうと考えられている。

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