国立天文台のALMA(アルマ)計画の近況とこれからの講演会

【2003年1月5日 国立天文台天文ニュース(609)

新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

国立天文台が進めているALMA計画の近況報告と、これから行われる一般向け講演会等についてのご案内をお送りします。

日本側の状況としては、ALMAの準備として今年度から2年計画で進めている「大型ミリ波サブミリ波干渉計に関する研究開発」の、2年目にあたる平成15年度予算案が内示され、減額も小幅にとどまりました。これは主としてアンテナの開発評価に充てられる予定ですが、その他の技術開発も並行して行い、国立天文台としては新年早々から文部科学省等との協議を進め、平成16年度からの建設予算獲得を目指すことになります。

これに関連して、計画の実現の是非や予算規模や参加時期の検討などのために、さまざまな評価作業等が行われています。

まず、日本の参加計画の具体案を審議するために4月から行われてきた科学技術・学術審議会基本問題分科会の天文学研究ワーキンググループが昨年12月13日に終了し、評価報告書のとりまとめが進められれています。非常に高い評価を得ているようで、上部の基本問題分科会へ1月15日に報告される予定です。

また、日本学術会議大型計画分科会でも大型研究装置の例としてALMA計画を取り上げて調査と評価が行われる予定です。

一方、昨年11月25日には日本天文学会から、ALMA計画の早期実現に向けた要望書が文部科学大臣宛てに提出されました。

米欧でも建設予算獲得後に準備が着々と進められており、合同ALMA事務所(首脳部)がアメリカ・バージニア州のシャーロッツビルに開所しているほか、米欧担当分の技術開発が進められています。

アストロアーツ注:オリジナルのニュースリリースではこの後に一般向け講演会などの案内がありましたが、最新情報はALMAのウェブサイト(http://www.nro.nao.ac.jp/alma/)をご覧ください。なお、情報は適宜更新される予定です。また、ALMAのウェブサイトの再構築を、専門家の方にお力添えいただきながら進めようとしているとのことです。

<参照>

  • [alma-supporter 6] ALMAニュースリリース(2003年新春号)

<関連リンク>

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