Space Day 2003 ― インターネットで火星を見よう
【2003年5月2日 アストロアーツ】
5月1日(現地時間)に「Space Day 2003」というイベントが、NASAを中心に全米で催された。この企画の一つとして、リアルタイムの火星を子供たちに見てもらおうと、シカゴのDePaul大学と日本各地の天文台を結んで、インターネット中継が行なわれた。この主旨に賛同して協力した天文台は以下の通り:
- みさと天文台(和歌山県)
- 美星天文台(岡山県)
- 西はりま天文台(兵庫県)
- KIT(KITANOMARU Internet Telescope;千代田区)
シカゴでは、約250人の子供たちが中継画像を見ながら火星や火星探査について学習するイベントも開かれた。子供たちは次々と公開される火星の画像にとても興味をもち楽しんでくれたようだ。
なお、各天文台から送られてきた火星の画像は、当日アストロアーツが協力して運営したイベントサイト「Space Day 2003: Observing Mars Via Internet!」内の「Images」のページで見ることができる。火星の画像のほか、イベントに参加したアメリカの子供たちの写真もある。
今年の夏〜秋にかけて起こる火星の大接近は、アマチュア天文家から惑星研究家まで多くの人々の注目を集めるだろう。今回のイベントは、子供たちに科学や天文学の面白さを伝えてくれただけでなく、インターネットを通じ、今年の火星大接近をアマチュアレベルで協力して観察しようという動きの第一歩となるはずである。