渋谷東急文化会館閉館キャンペーンで「メガスターII」初公開
【2003年6月10日 アストロアーツ】
渋谷東急文化会館は、昭和31年12月の開館以来、東京・渋谷の街の“顔”的な存在だったが、6月30日をもって営業を終了し、その後取り壊される。閉館の理由は、五島プラネタリウムなど象徴的施設の閉鎖と建物の老朽化、営団地下鉄13号線の工事が行なわれるためだ。(株)東急レクリエーションでは、6月13日から閉館の30日まで、閉館キャンペーン「meets」を開催。文化会館内ではエリア別に各種企画が用意されるが、五島プラネタリウム跡地の8階ドームには大平貴之氏制作の自作プラネタリウム「メガスターII」が設置され、このドームで星空を楽しむ最後のチャンスとなる。
大平氏のメガスターといえば、170万個の星を投影する究極の自作プラネタリウムとして知られるが、この閉館キャンペーンではさらなる改良が加えられた次世代機「メガスターII」が初公開となる。12.5等級までの恒星およそ410万個(従来型170万個に対し2.4倍)を再現し、明るさもアップして大型ドームにも投影可能となった。天の川の立体感や奥行き、キメ細かい表現がさらに向上しただけでなく、明るい星が明るく、色なども再現されるようになり、本物の星空により近くなった。メガスター完成までの道のりを書き下ろした大平氏初の著書『プラネタリウムを作りました〜7畳間で生まれた410万の星』(発行/株式会社エクスナレッジ・1800円+税)も発売となり、こちらも話題を呼びそうだ。メガスターIIについては、6月11日(水)の朝、日本テレビ系「ズームインSUPER」で生中継が予定されている。