ペンタックス、レンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX *ist D」を発表
【2003年8月12日 ペンタックス株式会社】
ペンタックス株式会社は、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「PENTAX *ist D(イスト・ディー)」を9月6日より発売すると発表した。
「PENTAX *ist D」は、本年6月に発売予定だったものの、一部部材の調達の遅れを理由に8月下旬に発売時期を延期すると発表されていた製品。今回ようやく発売のメドが立ったということになる。
撮像画素は、新開発の23.5×15.7mm(約1.1インチ)サイズで総631万(有効610万)画素CCDを搭載。記録解像度は最大3008×2008ドットで、ISO感度は200〜3200相当。同クラスのレンズ交換式デジタル一眼レフと比較しても、かなりの高感度だ。さらに、小型軽量ボディを「*ist D」用に新開発。同社の35mmフィルムカメラ「MZ-S」とほぼ同等の大きさで、現時点ではレンズ交換式デジタル一眼レフの中で世界最小・最軽量となる。
その他の大きな特徴は、レンズマウントに「ペンタックスKAFマウント」を採用し、既存の35mmフィルムカメラ用AFレンズ(K/KA/KAF/KAF2マウントレンズ)が利用できること。また、アダプターにより、スクリューマウントレンズや645用、67用レンズも使用可能で、対応レンズは110種類にのぼる。
なお、18〜35mmの広角ズームレンズ「smc PENTAX-FA J ズーム18-35mm F4-5.6 AL」が「PENTAX *ist D」と同時発売される。価格はオープンプライスだが、実勢価格は35,000円前後になると思われる。10群12枚のレンズ構成で、35mmフィルム換算の焦点距離は27.5〜53.5mmに相当する。
さらに、デジタル一眼レフ専用レンズ「smc PENTAX-DA」シリーズの開発についても発表が行われた。イメージサークルを「PENTAX *ist D」の撮像素子の大きさに特化することで、大幅な小型軽量化およびコストダウンを図っているという。発売時期や価格は未定だが、「smc PENTAX-DA」シリーズでは超広角から中望遠をカバーするラインナップを充実させていく考えだ。
ペンタックスでは、今後デジタル一眼レフのラインナップを充実させてより幅広い層に対応し、2005年までに同市場で世界シェア20%獲得を目指すとのことだ。今後の展開に注目したい。
PENTAX *ist Dの主なスペック
- 有効画素数:
- 610万画素
- 撮像素子:
- 総画素数631万画素
23.5mm×15.7mm(1.1インチ)インターラインインターレーススキャンCCD、原色フィルタ - 撮像感度(ISO):
- ISO200〜3200
- シャッター速度:
- 1/4000秒〜30秒、バルブ
- 記録画像形式:
- JPEG、TIFF、RAW
Exif2.2準拠、DCF準拠、DPOF準拠 - 連続撮影速度:
- 最高で秒間約2.6コマ、最大6コマまで
※ノイズリダクション機能OFFの場合