毎年恒例、NASAからのバレンタイン・プレゼント画像

【2005年2月14日 JPL News Release

NASAのスピッツァー宇宙赤外線望遠鏡と土星探査機カッシーニの最新画像から、バレンタインデーに寄せて、椿の花のような姿のリング星雲と優雅な土星の環の画像が公開された。

(スピッツァー宇宙赤外線望遠鏡によるリング星雲 M57の画像) (土星探査機カッシーニが捉えた土星の環の画像)

(上)リング星雲 M57、(下)土星の環、ともにクリックで拡大(提供:(上)NASA/JPL-Caltech/J. Hora (Harvard-Smithsonian CfA)、(下)NASA/JPL/Space Science Institute)

宇宙に浮かぶ椿の花びらを思わせるのは、スピッツァー宇宙赤外線望遠鏡の捉えたリング星雲(M57)だ。約2千光年離れたこと座にあり、アマチュア天文家にも人気の高い惑星状星雲である。花びらに見えるのは、死にゆく星から放出された物質がつくる外層で、通常の可視光による観測では見ることはできない。スピッツァー宇宙赤外線望遠鏡の持つ赤外線の目が、水素分子から放射される赤外線を捉えることによって写しだされたものだ。

一方、優雅な天然色を見せる土星の環の画像は、現在土星の探査を進めている探査機カッシーニが昨年12月に捉えらたものだ。土星の環の全貌が鮮明に浮かび上がっており、デリケートな色のバリエーションが見事である。