【投稿画像集】2005年3月31日 アンタレス食

【2005年3月31日 アストロアーツ】 4月1日更新

3月31日未明、ほぼ全国でアンタレス食が見られた。日本でアンタレス食が観測されたのは14年ぶりのことだ。

食のようす(アンタレスの月への潜入、月からの出現)を撮影した画像や動画をお送りいただいたので紹介しよう。


(田島雅和氏撮影のアンタレス食の動画 1) (田島雅和氏撮影のアンタレス食の動画 2)

形式:
(1枚目)avi動画、1.04MB、45秒
(2枚目)avi動画、1.05MB、12秒
タイトル:
「アンタレス食」
撮影者:
田島 雅和
撮影日時:
(1枚目)2005年3月31日、露出 1/250秒(15fps)
(2枚目)2005年3月31日、露出 1/250秒(15fps)
撮影地:
群馬県前橋市
共通撮影機材等:
テレビュー TV-101(fl=540mm)、Philips ToUcam Pro、直焦点撮影、タカハシ EM-1s
(1枚目)元動画の編集、再圧縮
撮影者コメント:

(1枚目)潜入のタイミングがはっきりしません。少し拡大したほうが良かったかもしれません。

(2枚目)出現画像についてブライトネス、コントラストをアップしてみたところ、伴星が写っていました(主星出現の94フレーム前、6.27秒前に出現)。


(植田和利氏撮影のアンタレス食の組写真)

タイトル:
「アンタレスの星食(出現)」
撮影者:
植田 和利
撮影日時:
2005年3月31日 1時27分40秒
撮影地:
広島県呉市
撮影機材等:
ビクセン R200SS + LV 20mm、ソニー DCR-TRV900、ビクセン GPD + スカイセンサー2000PCで自動追尾
映像から静止画キャプチャし、Photoshop5.0で自動レベル調整、リサイズ、
撮影者コメント:

アンタレス出現時の4フレームをキャプチャしたものです。ビデオ映像から、出現に3フレーム分の時(0.1秒)かかっていることがわかります。星ナビ4月号、p.8の記事にある「潜入や出現に少なくとも0.08秒かかることを意味する」を実感できる結果となりました。


(ロバート氏撮影のアンタレス食の動画)

形式:
gif動画、194KB、5コマ
タイトル:
「アンタレス食の潜入のGIF」
撮影者:
ロバート
撮影日時:
2005年3月31日 0時24分0秒〜0時28分0秒、露出 4分
撮影地:
愛知県名古屋市
撮影機材等:
セレストロン C11(反射式望遠鏡、D=28cm)、Philips ToUcamPro2
撮影者コメント:

初めて1等星の星食を観て、感動しました。ファイルはGIFですので、星食の瞬間が判ると思います。


(甲斐雅一氏撮影のアンタレス食の写真)

タイトル:
「月を貫くアンタレス」
撮影者:
甲斐 雅一
撮影日時:
2005年3月30日 23時55分0秒〜26時15分0秒、露出 月 1/125秒(食中に撮影)、アンタレス 1/4秒〜1/30秒(大気による補正)
撮影地:
茨城県龍ヶ崎市
撮影機材等:
タカハシ MT-160(合成F8.3)、富士写真フイルム FinePix S2 Pro(ISO 400)、コレクタレンズ使用、タカハシ EM-200赤道儀
月1枚とアンタレス14枚の15枚コンポジット
その他:
撮影間隔:5分間
撮影者コメント:

観測直前まで雲があったのですが、急速に雲がとれ、快晴のもとで観測できました。前半は高度が低く、アンタレスの露出を合わせるのに苦労しました。北を上にしての掲載です。


(松島昌幸氏撮影のアンタレス食の写真 1) (松島昌幸氏撮影のアンタレス食の写真 2) (松島昌幸氏撮影のアンタレス食の写真 3)

タイトル:
(1枚目)「アンタレス食」
(2枚目)「食に入ったアンタレス」
(3枚目)「アンタレスの出現」
撮影者:
松島 昌幸
撮影日時:
(1枚目)2005年3月31日 0時25分
(2枚目)0時27分ごろ
(3枚目)1時37分ごろ
露出はすべて1/10秒
撮影地:
石川県羽咋市 自宅
撮影機材等:
ボーグ 76ED、ペンタックス *ist D
撮影者コメント:

(1枚目)潜入時は高度も低く屋根にかかりそうでした。

(2枚目)月に食べられる瞬間!赤いアンタレス見えますかね?

(3枚目)高度も高くなり月の色も白っぽくなってました。月の陰から出現したアンタレス。


(山本海行氏撮影のアンタレス食の連続写真) (山本海行氏撮影のアンタレス食の写真 1) (山本海行氏撮影のアンタレス食の写真 2)

タイトル:
(1枚目)「アンタレス食の経過」
(2枚目)「潜入前」
(3枚目)「出現」
撮影者:
山本 海行
撮影日時:
(1枚目)2005年3月31日 0時12分〜1時55分
(2枚目)0時28分4秒、露出 1秒
(3枚目)1時37分14秒、露出 1/2秒
撮影地:
静岡県浜松市 遠州浜海岸
撮影機材等:
(共通機材)タカハシ FC-50 + トミー ×1.4テレコンバータ、ペンタックス *istD(ISO 400、RAW、カラーバランス:太陽光)、タカハシ スペースボーイで自動追尾
(1枚目処理)PhotoshopCSで現像と重ね合わせ
撮影者コメント:

(1枚目)惑星食と違い潜入・出現とも一瞬なので、静止画での表現方法として月の移動がわかるようにまとめてみました。

(2、3枚目)2枚比べると月の欠け際の変化もわかります。


(河村俊一氏撮影のアンタレス食の組写真)

タイトル:
「アンタレスの食」
撮影者:
河村 俊一
撮影日時:
(上)2005年3月31日 0時29分2秒、露出 1/8秒
(下)1時36分7秒、露出 1/8秒
撮影地:
大阪府大阪狭山市
撮影機材等:
ペンタックス 75EDHF(屈折望遠鏡、D=7.5cm F6.7) + XL 28mm、ニコン COOLPIX995(8-31mm、2.4倍電子ズーム)
ステライメージ4で処理
その他:
シーイング 2/5、透明度 3/5
撮影者コメント:

天気は安定していたが、シーイングがいまひとつだった。出現のほうは、場所を間違えていたので、少し遅れたかもしれない。


(ふくろう庵氏撮影のアンタレス食の写真 1) (ふくろう庵氏撮影のアンタレス食の写真 2)

タイトル:
(1枚目)「アンタレスの潜入」
(2枚目)「アンタレスの出現」
撮影者:
ふくろう庵
撮影日時:
2005年3月31日、露出 1/5秒
撮影地:
横浜市戸塚区 舞岡公園
撮影機材等:
オリンパス C-2100UZ(10倍ズーム望遠側で撮影、F2.8)
撮影者コメント:

対空双眼鏡で眼視しながら片手をシャッターに置いて撮影しました。デジカメでもそれなりに撮れました。


(石川勝也氏撮影のアンタレス食の写真)

タイトル:
「アンタレス食」
撮影者:
石川 勝也
撮影日時:
2005年3月31日 1時43分30秒、露出 1/60秒
撮影地:
栃木県塩谷町熊の木
撮影機材等:
タカハシFS-78 + エクステンダ、ニコン D70、タカハシ EM-1sで自動追尾
縮小のみ
撮影者コメント:

都内がかすんでいたので、急遽郊外へ出かけました。かんじんなときに小さな雲が来て、潜入時は逃しましたが、出現時はなんとかなり、ビデオでもしっかりとれました。


(影山和久氏撮影のアンタレス食の組写真)

タイトル:
「アンタレスの出現」
撮影者:
影山 和久
撮影日時:
2005年3月31日 1時22分47秒
撮影地:
熊本市 自宅観測所
撮影機材等:
ビクセン VISAC、ニコン COOLPIX880(ビデオ出力利用、30fps)
パソコンでUFO captureによるキャプチャリング、フォトショップにて編集
撮影者コメント:

アンタレスの視直径による光度復帰の遅れが記録できました。


(chu氏撮影のアンタレス食の写真 1) (chu氏撮影のアンタレス食の写真 2) (chu氏撮影のアンタレス食の写真 3)

タイトル:
(1枚目)「潜入前」
(2枚目)「潜入時」
(3枚目)「出現時」
撮影者:
chu
撮影日時:
(1枚目)2005年3月31日 0時25分30秒
(2枚目)0時28分34秒
(3枚目)1時39分54秒
露出はすべて1/30秒
撮影地:
神奈川県綾瀬市 自宅屋上
撮影機材等:
ビクセン ED114SSWT + ビクセン LV 9mm、ソニー DSC-W7、コリメート撮影、ビクセン GPD + スカイセンサー2000PC
StellaImage5にて処理
撮影者コメント:

(1枚目)雲もなく素晴らしい天気でした。

(2枚目)潜入時に薄雲がかかり、画像がボケてしまった。

(3枚目)潜入時にかかった雲はすっかり晴れてくれた。


(四角氏撮影のアンタレス食の連続写真)

タイトル:
「アンタレス食(出現)」
撮影者:
四角
撮影日時:
2005年3月31日 1時40分〜2時40分(5分間隔)、露出 各1/6秒×13枚
撮影地:
名古屋市北区
撮影機材等:
ビクセン FL70S、ペンタックス *ist DS
フォトショップで重ね合わせ
撮影者コメント:

潜入時はうす曇のため、名古屋市内からアンタレスは確認できませんでした。


(宇都正明氏撮影のアンタレス食の写真)

タイトル:
「アンタレス食」
撮影者:
宇都 正明
撮影日時:
2005年3月30日 25時45分、露出 1/20秒
撮影地:
静岡県磐田市内 自宅
撮影機材等:
ビクセン FL-80S、富士写真フイルム FinePix S2 Pro、直焦点撮影
ステライメージ4にて、ソフトビニング2×2、トリミング、アンシャープマスク
撮影者コメント:

集中してカメラのファインダーごしに月面を注視していたのですが、気が付いたらいつの間にかアンタレスがポツンと出ていました。


(有賀敬治氏撮影のアンタレス食の写真)

タイトル:
「潜入寸前のアンタレス」
撮影者:
有賀 敬治
撮影日時:
2005年3月31日 0時28分28秒、露出 1/30秒
撮影地:
東京都町田市
撮影機材等:
反射望遠鏡(D=20cm F6)、キヤノン EOS Kiss Digital(ISO 200)、直焦点撮影
Photoshopにてレベル調整、アンシャープマスク
撮影者コメント:

超低空で電線を避けるのに苦労しました。したがって眼視では月はゆらゆらです。月の動きの速さを実感しました。この後の写真でも拡大すればアンタレスは認められます。

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