情報トピックス(2005年12月)

国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや天文分野の最新書籍などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。なお、投稿画像は天体画像ギャラリーに掲載しております。ぜひご覧ください。

2005/12/21

初の冥王星探査機「ニューホライズンズ」、2006年1月打ち上げへ

NASAのニューフロンティア計画の第一弾である、人類初の冥王星探査機「ニューホライズンズ」が来年1月いよいよ打ち上げられる。唯一探査機が訪れたことのいない惑星「冥王星」への旅の出発となる打ち上げは、1月17日以降で、打ち上げ可能期間は2006年2月14日までの約一ヶ月間。打ち上げ後の「ニューホライズン」は、早ければ2015年中ごろに冥王星に到着。その後、冥王星や衛星カロン、カイパーベルト天体などの探査を5ヶ月間かけて行う。

2005/12/19

天文関連書 新刊情報

天文アマチュアのための反射望遠鏡光学入門 新版
吉田正太郎著 誠文堂新光社
本体2800円 A5判 342p
ISBN 4-416-20518-X
天文アマチュアのための屈折望遠鏡光学入門 新版
吉田正太郎著 誠文堂新光社
本体2600円 A5判 303p
ISBN 4-416-20517-1
松井教授の東大駒場講義録 (集英社新書)地球、生命、文明の普遍性を宇宙に探る
松井孝典著 集英社
本体700円 229p
ISBN 4-08-720321-2

2005/12/12

「ようこう」による太陽ベストショット10点

1991年8月から11年間、太陽活動周期の1周期をほぼカバーする世界初の太陽観測を行った太陽観測衛星「ようこう」によるベストショット10点が公開された。研究者たちによって選ばれたこれらの画像は、「軟X線で見る太陽活動周期」、「カスプ型フレア」、「マイクロフレア」など、世界で初めて「ようこう」によって観測されたものばかりとなっている。

天文関連書 新刊情報

宇宙のしくみ(カラー版徹底図解)太陽系の星々から137億年彼方の宇宙の始まりまで
新星出版社編集部編 新星出版社
本体1400円 A5判 223p
ISBN 4-405-10651-7
アインシュタインが考えた宇宙 進化する相対性理論と最新宇宙学
佐藤勝彦著 実業之日本社
本体1700円 四六判 355p
ISBN 4-408-32289-X
'06 藤井旭の天文年鑑 スターウォッチ
藤井旭著 誠文堂新光社
本体650円 B6判 104p
ISBN 4-416-20522-8

2005/12/09

わが国初の赤外線天文衛星「ASTRO-F」の打ち上げ日決定

わが国初の赤外線天文衛星「ASTRO-F」の打上げ日程が決定し、2006年2月18日6時00分から7時00分(日本時間)と発表された。「ASTRO-F」は、1995年打ち上げられたSFU衛星に搭載されたIRTSに続く軌道上赤外線望遠鏡で、単独の本格的な赤外線天文衛星としてはわが国初となる。1983年に打ち上げられた世界初の赤外線天文衛星 IRAS (Infrared Astronomical Satellite)に比べ、一桁以上高い感度、数倍以上高い解像度をもち、銀河や惑星の形成過程を解明する観測を行うことが期待されている。

H-IIAロケット9号機の打ち上げは、2006年2月15日に

H-IIAロケット9号機による運輸多目的衛星新2号(MTSAT-2)の打上げが、宇宙開発委員会に報告され、了承された。打上げ予定日は、2006年2月15日(水)、時間帯は15時30分〜16時40分(日本時間)。

2005/12/05

デジカメによる写真投稿

画像から星ナビデジカメ実験隊がゆくのページへリンクしています。リンク先では、オリジナルサイズの画像や撮影データなどをご覧いただけます。

「赤石を抱くおひつじ」(瀬川淳さん、キヤノン EOS 10D)

(赤石を抱くおひつじの写真)

「星雲、冬の大三角」(Sukioさん、キヤノン EOS 20Da)

(馬頭星雲の写真) (バラ星雲の写真) (冬の第三角全景の写真)

「NGC 1977、M81」(増田清治さん、キヤノン EOS Kiss Digital N)

(NGC 1977の写真) (おおくま座 M81の写真)

「星雲、星団、いっかくじゅう座S星付」(大貫弘毅さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(アンドロメダ大星雲の写真) (オリオン大星雲の写真) (NGC2451、2477の写真) (一角獣座S星付近の写真)

2005/12/02

おつかれさま、世界初の電波天文衛星「はるか」

1997年2月12日に内之浦宇宙空間観測所から打上げられた世界初の電波天文衛星「はるか」(MUSES-B)が8年9ヶ月にわたったその運用を終了した。

「はるか」は今も金色に輝きながら、地球のまわりをまわっている。地上の電波望遠鏡と「はるか」は、直径3万キロメートルという超巨大電波望遠鏡として、圧倒的な解像度で遠くの天体の姿をみせてくれた。「はるか」を利用した電波望遠鏡「スペースVLBI」を世界で初めて実現した国際VSOPチームは、IAA(国際宇宙航行アカデミー: International Academy of Astronautics)の2005年Laurel賞を受賞している。同チームの観測によって、遠方のクェーサーや銀河の中心でおこる驚くべき現象が明らかにされた。

太陽観測衛星SOHOが10周年

NASAとESA(ヨーロッパ宇宙機関)が共同運営する太陽観測衛星SOHOが、2005年12月2日で1995年の打ち上げから10周年を迎えた。SOHOは、太陽内部の自転や太陽大気内でたえず起きている地球サイズの爆発、太陽磁場のもつループ構造がフレアに爆発的なエネルギーを与えることなどを明らかにしてきた。また、副次的成果である彗星の発見では、その数はすでに1000個を越えている。

デジカメによる写真投稿

画像から星ナビデジカメ実験隊がゆくのページへリンクしています。リンク先では、オリジナルサイズの画像や撮影データなどをご覧いただけます。

「バラ星雲」(布山俊之さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(バラ星雲の写真)

「月、スピカ、木星」(佐藤崇さん、カシオ QV-3000EXl)

(月、スピカ、木星の写真)

「M77系外銀河、M42オリオン大星雲」(千葉勝美さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(M77 系外銀河の写真) (M42 オリオン大星雲の写真)