情報トピックス(2006年3月)

国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや天文分野の最新書籍などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。なお、投稿画像は天体画像ギャラリーに掲載しております。ぜひご覧ください。

2006/03/27

天文関連書 新刊情報

オンリーワン ずっと宇宙に行きたかった
野口聡一著 新潮社
1300円 四六判 205p
ISBN 4-10-302101-2

2006/03/22

今月29日の皆既日食をインターネット中継

天文現象などをネットで中継する非営利団体ライブ!ユニバースでは、今月29日(水)の皆既日食をインターネット中継する。中継時間は日本時間の3月29日(水)午後6時頃から午後8時30分までを予定。初の試みとして、観測場所の画像を360度のQuick Time VR(クイックタイム・ヴイアール)で作成、その中の画像をクリックすると動画が見られる表現手法が使われる。また、観測地の撮影は、すべてハイビジョンカメラが使用される。

さらに、国立天文台との協力により、全国の公開天文台やプラネタリウム、科学館などが加入する公開天文台ネットワーク(PAONET、事務局:国立天文台)の加盟館にも配信。そのうち、ぐんま天文台、広島市こども文化科学館、和歌山大学では、現地と各会場をTV会議でつなぎ、お茶を片手に、科学を楽しむサイエンスカフェ形式での中継イベントが予定されている。

2006/03/20

天文関連書 新刊情報

星のこよみ
林完次著 ソニー・マガジンズ
2500円 A5判 210p
ISBN 4-7897-2655-X

2006/03/15

ビデオ「3万kmの瞳」が文部科学大臣賞を受賞

科学技術に関する優れた映像を選奨し、科学技術の普及と向上を図ることを目的として昭和35年から始められた「科学技術映像祭」で、宇宙科学研究本部のビデオ、宇宙へ飛び出せシリーズ「3万kmの瞳〜宇宙電波望遠鏡で銀河ブラックホール にせまる〜」が科学教育部門で文部科学大臣賞を受賞した。

今回で47回目を迎える科学技術映像祭は、「科学教育」「基礎研究」「科学技術」「医学」「ポピュラーサイエンス」と「インタラクティブ」特別部門の6部門に、参加対象になる日本の製作者、企画者(スポンサー)、テレビ局および学術研究機関、39機関から、57本の作品が出品された。

2006/03/13

天文関連書 新刊情報

はるかな宇宙 身近な宇宙 サクセスフルエイジング
野本陽代編著 求竜堂
1200円 A5判 199p
ISBN 4-7630-0604-5

「あかり」(ASTRO-F)初画像は、5月中旬に

2月22日に打上げられた第21号科学衛星「あかり」(ASTRO-F)は、姿勢系立ち上げ、軌道高度制御、観測系立ち上げを順調に実施。現在では、電力、姿勢共に安定し、観測系も正常、ほぼ所定の太陽同期軌道を周回している。なお、次の運用項目である望遠鏡の開蓋については、二次元太陽センサ(打ち上げ後に異常な値が見られた)を使用できないことから、万が一の姿勢制御異常に対応できるよう実施時期を見直すことが宇宙航空研究開発機構から発表された。

望遠鏡の開蓋の時期は不確定だが、4月中旬までには実施される予定で、「あかり」の初画像が届くのは、5月中頃となる見通しだ。

「マーズ・リコネサンス・オービター」火星周回軌道投入に成功

昨年8月12日に打ち上げられたNASAの火星周回探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」が、約5億キロの飛行を終え、無事火星周回軌道に入った。

プロジェクト・マネージャーを務めるジム・グラフ氏は、「これでやっと文字通りの"周回機"と呼べる段階に入った。しかし、成功の喜びに浸っていられるのはほんのつかの間で、次の6ヶ月の間に、本格的探査開始に向けた周回軌道の修正という新たな挑戦が待っている」と話した。「マーズ・リコネサンス・オービター」(MRO)の科学的探査開始予定は今年11月。それまでに探査機はエアブレーキングを繰り返しながら、その高度を火星上空320キロ〜255キロメートルという、過去にない低空を目指す。

2006/03/06

天文関連書 新刊情報

137億年の進化?変遷?宇宙・無からの誕生 Newtonムック
ニュートンプレス
2300円 A4変形 159p
ISBN 4-315-51768-
ぼくはいつも星空を眺めていた裏庭の天体観測所
チャールズ・レアード・カリア著 北澤和彦訳 ソフトバンククリエイティブ
1800円 四六判 286p
ISBN 4-7973-3313-8

2006/03/01

NASAの「マーズ・リコネサンス・オービター」がまもなく火星到着

2005年8月12日の打ち上げられたNASAの新しい火星探査計画「マーズ・リコネサンス・オービター」(Mars Reconnaissance Orbiter;MRO)火星偵察周回機がもうまもなく火星に到着する。同周回機は、3月11日に火星軌道に入るための逆噴射、減速を行う。「マーズ・リコネサンス・オービター」は、火星上空から机程度の大きさのものを見分け、1分間あたりの送信データも過去の火星探査機の10倍とその活躍に期待がかかる。