【訃報】NASAのアポロ計画で重要な役割、ロッコ・ペトローネ氏

【2006年8月31日 NASA Event News

NASAの宇宙開発に尽力したロッコ・ペトローネ(Rocco Petrone)氏が8月24日、死去した。享年80歳。ペトローネ氏は、人類初の月面着陸を果たしたアポロ計画の指揮と、打ち上げに使われたロケット「サターン」の開発で重要な役割を果たした。


(ロッコ・ペトローネ氏の写真)

ロッコ・ペトローネ氏、サターンロケットの前で(提供:NASA

ペトローネ氏は1926年生まれのイタリア移民二世。最初はアメリカ軍に所属し、数々のミサイル開発に携わった。その中の1つ、「レッドストーン」はアメリカ初の有人宇宙弾道飛行に使われた。

1960年からはアポロ計画のためのロケット「サターン」を開発するためにNASAに移った。1966年7月から1969年9月にかけてはケネディ宇宙センターで打ち上げ主務を務めている。1969年7月にアポロ11号が人類初の月面着陸を果たす直前には、アメリカの主要紙・ワシントンポストで「アメフトの選手がヴィンス・ロンバルディー(アメフト史上屈指の名将)に向けるのと同じだけの敬意のまなざしを、同業者たちから受けている偉大な人物」と紹介された。

1969年9月からはアポロのプログラム・ディレクターを務め、その後も要職を歴任した。

氏のご冥福をお祈りしたい。

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