日本の宇宙観測の最前線に迫るNHK「サイエンスZERO」(12月16日放送)

【2006年12月15日 アストロアーツ】

12月16日(土)午後7時から放送のNHK教育「サイエンスZERO」では、“見えてきた宇宙の謎 日本の最新天体観測”と題して、昨年から今年にかけて打ち上げられた日本の天体観測衛星3機による最新成果を紹介する。


番組で紹介されるのは、昨年7月に打ち上げられたX線天文衛星「すざく」(ASTRO-EII)、今年2月の赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)、そして9月の太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)、以上3機の観測衛星だ。

X線天文衛星「すざく」は、2億光年の彼方にある銀河の中心を観測し、X線の波長の乱れを詳細にとらえ、銀河の中心に存在する巨大なブラックホールの解明に一歩近づく成果を発表した。赤外線天文衛星「あかり」は、13種類の波長の赤外線をとらえる観測機を駆使して微妙な温度差を見分け、銀河の中で星が誕生する場所を突き止めた。また、9月に打ち上げられたばかりの太陽観測衛星「ひので」は11月から本格的に観測を開始し、知られていなかった太陽表面の激しい活動を迫力満点のダイナミックな映像としてとらえた。

いずれの観測衛星も、初期観測をはじめとして、次々と重要な成果をあげており、今後もその観測に大きな期待が寄せられている。