平成20(西暦2008)年の暦要項
【2007年2月2日 国立天文台 アストロ・トピックス(268)】
毎年2月1日(休日の場合は最初の月曜日)に官報で翌年の暦要項(れきようこう)が発表されます。今年も2月1日に平成20(西暦2008)年の暦要項が発表されました。
暦要項には国立天文台で計算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食および月食)が掲載されています。
平成20年の国民の祝日は以下のとおりです。
祝日名 | 日付け |
---|---|
元日 | 1月 1日 |
成人の日 | 1月14日 |
建国記念の日 | 2月11日 |
春分の日 | 3月20日 |
昭和の日 | 4月29日 |
憲法記念日 | 5月 3日 |
みどりの日 | 5月 4日 |
こどもの日 | 5月 5日 |
海の日 | 7月21日 |
敬老の日 | 9月15日 |
秋分の日 | 9月23日 |
体育の日 | 10月13日 |
文化の日 | 11月 3日 |
勤労感謝の日 | 11月23日 |
天皇誕生日 | 12月23日 |
平成20年の「みどりの日」(5月4日)は日曜日になりますが、翌5月5日も「国民の祝日」(こどもの日)であるため、更に翌日の5月6日(火曜日)が「休日」となります。これは平成17年5月20日に改正された「国民の祝日に関する法律」の規定が適用される最初のケースです。また、11月24日も「休日」となります。
平成20年には日食が2回、月食が2回起こります。2月7日は金環日食ですが、日本からは見られません(南極)。8月1日は皆既日食です。利尻島、礼文島、対馬およびその周辺海域において、食が始まってまもなく日の入りとなります(北極、ユーラシア大陸)。2月21日は皆既月食ですが、日本からは見られません。8月17日は部分月食です。北海道東部を除く日本各地で見ることができますが、食が最大を迎える前に月の入りとなってしまいます。
暦計算室では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置(天体が観測される時点での歳差、章動の影響を考慮した天の赤道と春分点を基準にして、大気が無いとした地球中心から見た天体の位置)を始め、諸暦象事項を計算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項です。昭和29年6月1日の官報に翌昭和30年の暦要項が掲載されたのが最初で、昭和39年の暦要項からは現在のように前年の2月1日に官報に掲載するようになりました。