【イベント速報】天文機材の最前線が見える! PIE2007

【2007年3月22日 アストロアーツ】

本日(22日)から東京ビッグサイトで開催されている「フォト・イメージング・エキスポ2007(Photo Imaging Expo 2007/略称:PIE2007)」のもようをお届けしよう。新しい観測機材をお探しの方には必見のイベントだ。


(望遠鏡ゾーン一望)

望遠鏡ゾーンを一望

今年で3回目を迎えるPIEは、写真と映像に関するあらゆる情報が集まるイベントだ。国内外から130を超える企業・団体が出展していて、デジタルカメラを中心とした展示物が所狭しと並べられている。デジタル一眼レフカメラの最新機種、「ニコン D40x」や「ペンタックス K10D」などのデモンストレーションは人気を集めていて、天体写真に興味があれば一見の価値がある。しかし、天文ファンならなんといっても「望遠鏡ゾーン」は必見だ。

「望遠鏡ゾーン」は正面入り口からすぐの位置。天体望遠鏡・双眼鏡の他に野鳥などの観察を目的とした双眼鏡・デジタルスコープも並んでいて、あわせて7の企業・団体が出展している。どのブースでも自由に機材を触りながら専門スタッフの話を聞けるので、実際に購入を検討している方は逃せないチャンスだ。


会場に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのがビクセンのブース。入門機から高級機種までがずらりと並べられていて、中でも最新型赤道儀「SXD」「GP2」が目立つ。もちろん、初心者に人気の「ポルタシリーズ」も展示されている。参考出展されている「ポルタ ミニ」(発売未定)はさらにコンパクト・手軽さを実現した気になるアイテムだ。上級者向けでは受注生産となる「ガイアックス赤道儀」が参考出展されていて、かなりの存在感を見せていた。

アストロアーツのポッドキャスト「StarWatching Express」では、ビクセンのスタッフへのインタビューを近日中に放送する予定。イチ押しの機材を詳しく解説していただいたので、PIE2007へは行けない方もぜひご覧いただきたい。

(ガイアックス-VMC330Lの写真)

ビクセン高級赤道儀「ガイアックス」

(ポルタ ミニの写真)

ビクセン参考出展の「ポルタ ミニ」

(SXD-ED115Sの写真)

ビクセン最新型赤道儀「SXD」


ケンコーは双眼鏡をずらりと並べているのが印象的だ。天体観測を含めあらゆる用途のものがそろっている。そんな中で、最前面に押し出されているのは赤道儀の「Sky Explorer EQ6PRO」と経緯台マウントの入門機「NEW KDSシリーズ」だ。ビクセン同様、幅広いユーザーのニーズに応えるようなラインナップである。

ペンタックスは高級屈折望遠鏡「SD」「SDP」シリーズの展示が中心。どちらかというとハイエンドユーザー向けとなっている。

このほか、ニコン・フジノン・コーワが双眼鏡を展示している。各社とも野鳥観察向けが中心だが、とにかく種類が豊富なので、求めていた1台がここで見つかるかもしれない。

PIE2007の初日は平日にもかかわらず盛況だった。望遠鏡コーナーにも初心者から熟練者までいろいろな方が訪れていて、スタッフへ熱心に質問をしているようすが見られた。いくつかの大手メーカーが参加していないのは残念だが、カメラも含めた天文機材の最先端を知るよい機会なので、ぜひ会場へ足を運んでみてほしい。

(HIGH LANDERの写真)

コーワプロミナーの大型双眼鏡「HIGH LANDER」

(ケンコーのブースの写真)

ケンコーのブース。手前に望遠鏡が、後ろに双眼鏡が並ぶ

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