地上の子どもたちに宇宙から授業
【2007年8月17日 NASA Space Shuttle News】
8月14日と16日に、国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士による、地上にいる子どもたちに向けた宇宙からの授業が行われた。元教師であるBarbara Morgan宇宙飛行士にとっては、念願の達成となった。
宇宙から授業は、1984年に「Teacher in Space(宇宙にいる先生)」プロジェクトとして立ち上げられた。しかし、1986年に現役の女性教師Christa McAuliffe氏が乗り込んだスペースシャトル「チャレンジャー号」が爆発事故を起こし、授業は実現しないまま21年が過ぎた。Morgan氏は、当時McAuliffe氏のバックアップ要員として選出されていた。
14日に行われた最初の授業の生徒は、米国アイダホ州にあるディスカバリー・センターに集まった20人の子どもたち。続いて、16日に行われた2回目の授業は、米国バージニア州にある科学教育チャレンジャー・センターのスタッフやそこに集まった地元の子どもたちに向けて開催された。
参加した子どもたちからの「無重力での食事は難しいか?」との質問に、Morgan氏は、「宇宙での食事はとても簡単」と答えながら、実際に目の前に浮かぶ食べ物を他の宇宙飛行士に食べてもらい、たのしい食事シーンを披露した。
また、「教師と宇宙飛行士、1つしか選べないとしたら、どちらを選ぶか?」という質問には、「さまざまなことを発見し、学ぶ点は同じ。どちらもすばらしい仕事なので、いずれもおすすめめしたい」と答えた。
なお、STS-118ミッションにおける宇宙からの授業は計3回で、残る1回は19日に予定されている。