内藤博之さん、なゆた望遠鏡で超新星2007igを発見

【2007年9月12日 CBET 1060】

西はりま天文台の内藤博之(ないとうひろゆき)さんが、同天文台の口径2メートルのなゆた望遠鏡で撮影した画像から超新星を発見された。


内藤さんは、9月10.74日(世界時)、なゆた望遠鏡でくじら座の銀河MCG -01-5-2を研究目的で撮影された。その際、18.6等級の超新星らしき天体を発見し、国際天文学連合に報告された。その後、南米チリにあるラス・カンパナス天文台によって確認観測が行われ、超新星は2007igと命名された。

この超新星の位置は、銀河の中心から西に9秒角、南に2秒角ほど離れたところにあたる。DSSの過去の画像およびカナダ-フランス-ハワイ望遠鏡(CFHT)が以前にとらえたNEDアーカイブの画像にも、この位置に天体の姿は見られないことが確認されている。

なお、超新星2007igは、関西圏における超新星発見の第1号であり、5億光年という超新星までの距離は国内の天文台が発見したものとしては最遠記録となった。

    赤経  01時32分19.81秒
    赤緯 -07度51分35.8秒(2000年分点)
    MCG -01-5-2の周辺星図と、DSS画像に表示した超新星

超新星2007igの位置

この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.8」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。

<参照>

  • CBET 1060: SUPERNOVA 2007ig IN MCG -01-5-2 (2007 Sep. 11)

<関連リンク>