ISS第16次滞在クルー、マレーシア人宇宙飛行士とともに宇宙へ
【2007年10月11日 JAXAプレスリリース】
国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在クルー2名とマレーシア人初の宇宙飛行士を乗せたロシア連邦宇宙局(FSA)のソユーズTMA-11宇宙船(15S)は、現地時間10月10日午後7時22分(日本時間午後10時22分)にカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。
ソユーズに搭乗しているのは、ISSの第16次長期滞在クルーとなるペギー・ウィットソン氏(Peggy Whitson)とユーリ・マレンチェンコ氏(Yuri Malenchenko)、そしてマレーシア人宇宙飛行士のシェイク・ムザファ・シュコア氏(Sheikh Muszaphar Shukor)。
ISSへソユーズが打ち上げられるのは今回が15回目。ISSの長期滞在クルーとともに、緊急帰還船としてISSに常時ドッキングしているソユーズ宇宙船も交代する。
ウィットソン氏はNASAの宇宙飛行士で、長期滞在中は女性として初めてコマンダーを務める。マレンチェンコ氏はFSAの宇宙飛行士で、過去にロシアの宇宙ステーション「ミール」とISSで1度ずつ長期滞在のコマンダーを務めた経験があり、今回はフライトエンジニアとして滞在する。
シュコア氏はマレーシア宇宙局が選抜した最初の宇宙飛行士で、今回はISSに9日間滞在し、医学博士としていくつかの科学実験を行う。また、イスラム教徒でもあるシュコア氏は、世界で初めて宇宙でラマダン(断食月)を過ごすことになる。
ソユーズ宇宙船
旧ソ連時代に有人月旅行計画のために開発された1〜3人乗りの宇宙船。1968年の2号機から現在まで事故は一度もなく、信頼性は高い。現在も国際宇宙ステーション(ISS)への往復用、ステーションの緊急時の脱出用として使用されている。(「スペースガイド宇宙年鑑2007」より)