【速報】昨年に続き、活発な出現を見せたオリオン座流星群
【2007年10月25日 アストロアーツ】
今年のオリオン座流星群の速報集計が発表され、21日夜から22日未明にかけての観測でZHRが64個と、昨年に続き活発な出現を見せたことが明らかとなった。
流星天文学の普及を主な目的としている日本流星研究会では、毎年主要な流星群について、観測者からの報告を集め、速報として発表している。
同研究会による今年のオリオン座流星群の集計(10月23日現在)によれば、21日夜から22日の未明にかけてのZHR(解説参照)は64個で、2006年の同日観測分の集計結果のZHR81.7個に比べやや減ったものの、活発な活動を見せたことが明らかとなった。
また、2007年10月20日の夜から21日未明にかけてのZHRは27.4個で、この数値も平年の極大よりわずかに多い程度となった。
なお、速報集計の数値は、今後集計に新たに加わる報告の内容により、ある程度変動する可能性がある。日本流星研究会のホームページ内にある、内山茂男氏のページ「流星の部屋」では、今後も速報集計を更新し、随時その内容を公開する予定だ。
ZHR
「Zeithal Hourly Rate(天頂修正時間平均流星数)」の略。輻射点(放射点)が天頂にある、空が暗くて雲がない、などの理想的条件で観測されるはずの、1時間あたりの流星数。実際に見える流星数であるHR(時間平均流星数)とは区別される。