一夜限り、日本語字幕つき「銀河鉄道の夜」を上映

【2007年11月26日 アストロアーツ】

「しずおかユニバーサルデザインフェア in はままつ」実行委員会では、12月9日(日)、浜松科学館にて、KAGAYAスタジオの全天映画「銀河鉄道の夜」を日本語字幕付きで上映する。


(「銀河鉄道の夜」のシーン)

全天映画「銀河鉄道の夜」のシーン。クリックで拡大(提供:しずおかユニバーサルデザインフェア in はままつ実行委員会)

KAGAYA氏によるプラネタリウム映画「銀河鉄道の夜」は、宮沢賢治の不朽の名作『銀河鉄道の夜』の情景を見事にビジュアル化した作品で、昨年の公開以来、大人気を博している。日本国内で上映期間を延長する館が増えているだけでなく、中国の北京天文館や台北天文館では、中国語吹替え版が上映され、言語の壁を越えて海外でも楽しまれている。

この「銀河鉄道の夜」を聴覚に障害のある方にも楽しんでもらおうと、「しずおかユニバーサルデザインフェア in はままつ」の実行委員会では、KAGAYAスタジオから許諾を受け、日本語字幕をつけて上映することを企画した。

準備を進める中で、スケジュール上の困難さから、全天投影が危ぶまれたこともあった。しかし、浜松科学館の技術協力のもと、全天投影が実現することとなった。

全天周スクリーンは広いため、字幕は電動プロジェクタの制御により話題の中心を追いかけながら投影される。また、多数の話者が登場するという映画特有の事情についても、書体で区別して投影される。字幕原稿は静岡大学情報学部ISコースの3年次学生2名が、字幕制作者や同学部発ベンチャーであるデジタルセンセーション社の指導を受けながら制作し、科学館がそれに動きをつけて仕上げた。

実行委員会では、「一夜限りの夢物語ですが、聴覚に障害のある方で、全天周映画をいままで楽しんだことのない方、または聴覚に障害のある友人をお持ちの方はぜひその友人を誘って、この「銀河鉄道の夜」を見にきていただきたい」と話している。

《上映館情報》

日時:
2007年12月9日(日) 16:00〜(入場は15:50まで)
会場:
浜松科学館(JR東海道線・東海道新幹線浜松駅より徒歩7分)

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