SDSSプレート配布、第一次募集は年末まで

【2008年12月11日 アストロアーツ】

銀河の立体宇宙地図を描いたスローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)では、膨大な数の銀河やクエーサーまでの距離を測る際に穴あきアルミ板(プレート)が活躍した。このうち100枚が、展示施設向けに無料配布される。


SDSSプレート

1個1個の穴が天球上の銀河や恒星の位置に対応。光ファイバーを通じて分光器に通し、最大640個の天体のスペクトルを同時に測定した。クリックで拡大

SDSSは、これまでに3.4億個もの天体を撮影し、100万近い銀河とクエーサーまでの距離を測った観測プロジェクトだ。銀河の分布を描き出した立体宇宙地図などをはじめ、めざましい活躍を見せている。

このプロジェクトではただ撮影してそこに写った天体を記録するだけでなく、1つ1つの天体についてスペクトルを測定し、その性質や天体までの距離を求めたところに特徴がある。数多くの天体を効率よく観測するため、望遠鏡で集めた光を、天球上の銀河や恒星にあわせて穴を開けたプレートに通す方法がとられた。

使われたプレートの数は2,000枚以上にのぼるが、SDSSが新たな段階に入ったことで役割を終えた。二度と観測に使われることのないプレートであるが、科学館や博物館、プラネタリウムなどで展示することによって、今度は人々の目を宇宙に向ける役割を果たせると期待されている。

現在、国内における配布のために100枚のプレートが用意されている。配布は展示を目的とした公共天文台、プラネタリウム館、博物館などを優先する。展示を希望される機関は、「申込書」をFAXでアストロアーツSDSSプレート係へお送りいただきたい。

<SDSSプレートの申し込み方法>

申込書
ダウンロード(PDFファイル、34KB)
FAX送信先
03-5790-0877(アストロアーツSDSSプレート係)
第一次募集〆切
2008年末
配布時期
2009年1月中旬頃
お問い合わせ
電話(03-5790-0873)またはお問い合わせフォーム
※配布枚数に限りがあります。本申込書により、必ずお送りできるものではございません。なお、送料も含め、プレートの配布に費用はかかりません。

<参照>

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