中野主一さん、吉川英治文化賞を受賞
【2009年3月12日 講談社】
中野主一氏が、第43回「吉川英治文化賞」の受賞者に選ばれた。中野氏が長年にわたって、新天体の軌道計算などを通して国内における新天体発見に貢献してきたことが評価されての受賞だ。
財団法人吉川英治国民文化振興会が主催する「吉川英治賞」では、毎年、優れた文学小説に「吉川英治文学賞」を、また文化活動に著しく貢献した人物や団体に「吉川英治文化賞」を贈っている。
今年で43回目を迎えた「吉川英治賞」の受賞者が3月4日に発表され、「吉川英治文化賞」の受賞者に東亜天文学会の中野主一(なかのしゅいち)氏が選ばれた。
中野氏は、観測者から寄せられる新天体の軌道計算を長年続けてこられ、国内における新天体の発見に大きく貢献してきたことが評価され受賞となった。
「吉川英治賞」の贈呈式は4月10日に東京都内で開かれる予定で、「月刊星ナビ」5月号では、関連記事を掲載する予定だ。
なお、中野氏の新天体発見に関わる活動は、月刊「星ナビ」誌上(および星ナビ.com)の「新天体発見情報(中野主一)」に連載されている。中野氏が天体発見者からの第一報を受け、それが新天体と確認され、国際天文学連合(IAU)の回報となって世界中に発信されるまでのドラマが日々の克明な記録としてつづられている。