土星の新衛星、名前は「Aegaeon」に
【2009年5月7日 IAUC 9041】
NASAの土星探査機カッシーニによる観測で、2008年に土星のG環に発見された小さな衛星が「Aegaeon」と命名された。
国際天文学連合(IAU)は、これまで仮符号のみがつけられていた土星の衛星「S/2008 S 1」について、「Aegaeon」(確定番号:Saturn LIII)と命名したことを発表した。この名前は、ギリシャ神話に登場する50の頭と100の手を持つ巨人に由来する。
土星のG環は物質がまばらで淡いが、一番内側には物質が集まった明るい構造がある。この構造は弧状環と呼ばれている。
Aegaeonは、土星探査機カッシーニが2008年8月15日に弧状環を撮影した画像に発見され、今年3月にIAUによって仮符号が付けられていた。直径は、およそ500mと推定されている。
これで名前(および確定番号)の付いた土星の衛星は53個となった。