「南の島の星まつり2009」と石垣島の国立天文台施設公開
【2009年8月14日 国立天文台 アストロ・トピックス(497)】
国立天文台では、毎年伝統的七夕に合わせ、沖縄県の石垣島において施設の公開とイベントを開催している。今年の開催は8月19日から23日までで、歌手の夏川りみさんらが出演する前夜祭やライトダウン、観望会、八重山諸島では初めてとなる本格的なプラネタリウム上映など、さまざまな内容が用意されている。
アストロ・トピックスより
沖縄県の八重山諸島・石垣島で、伝統的七夕イベントとして2002年から開催されている「南の島の星まつり」が、8月19日から23日の期間に開催されます。
石垣島は、世界天文年2009日本委員会が、伝統的七夕を機に明かりを消して天の川と星空を楽しもう、と呼びかける企画「七夕に星を見よう」の実施会場となります。「石垣島をライトダウンして、天の川を家族みんなで見よう」のキャッチコピーにふさわしい星空を楽しんでもらおうと、多彩な催しを用意しています。
国立天文台水沢VLBI観測所のVERA(ベラ)石垣島観測局と石垣島天文台の施設公開も、22、23日に行われます。天の川銀河の立体地図作りや月周回衛星「かぐや」の成果を展示し、やさしく解説します。
大人気の石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡(口径105cmの光学赤外線望遠鏡)による天体観望会は、星まつり期間中は普段とは違うスケジュールで行われます。
メインの催しである天の川や夏の星座をみんなで眺め楽しむライトダウン星空観望会は、8月22日に新港地区サザンゲート広場で開催されます。世界天文年の今年は、韓国からも参加があります。
21日の夜には、歌手の夏川りみさんなどが出演する前夜祭が、同じ新港地区サザンゲート広場で開催され、22日の全島ライトダウンへの協力を呼びかけます。今回の星まつりでは、「とぅばらーま」(注)の情緒ある旋律にのせる星空にかかわる歌詞を公募しており、優秀作の紹介と表彰式もこの前夜祭で行います。
その他、恒例となった星まつり記念講演会や、八重山諸島では初めてとなる本格的なプラネタリウムの上映が行われます。
イベントなどの詳細は、関連ウェブページをご覧ください。催しは入場無料です(協賛団体によるサマーフェスティバル・花火大会は有料)。楽しい企画と美しい星空がお持ちしています。皆様お誘い合わせの上、ぜひお越しください。
- ■ 内容:
- ○ライトダウン星空観望会〜全島ライトダウンで天の川を見よう!〜
- 8月22日(土) 20:00開演
※全島ライトダウンは20:30〜21:30
石垣港新港地区サザンゲート広場(雨天:市民会館大ホール)
内容:星空ミニシアター「銀河鉄道の夜」、影絵「むりかぶしゆんた」、星空解説と木星の実況中継、BGM星空鑑賞 - ○星空ステージショー 〜ライトダウン前夜祭〜
- 8月21日(金) 18:00〜21:00(17:00開場)
石垣港新港地区サザンゲート広場(雨天:市民会館)
内容:出演者ライブ、「星空とぅばらーま」の発表、星空ミニ講話、キャンドルイベント、平塚市七夕飾り展示 - ○むりかぶし望遠鏡による天体観望会
- 8月19日(水)〜8月21日(金) 20:00-22:00
石垣島天文台 ※要予約、電話:0980-88-0013(石垣島天文台) - ○国立天文台施設公開
- 8月22日((土)、23日(日)10:00〜16:00
石垣島天文台(前勢岳)、VERA石垣島観測所(名蔵地区) - ○プラネタリウムショー
- 8月19日(水)〜8月22日(土) 1日6回
ANAインターコンチネンタル石垣リゾート ボールルーム真栄里
※1回30名定員、要予約、電話:0980-82-1535(星まつり事務局(石垣市観光課)) - ○星まつり記念講演会
- 8月23日 13:30開演(13:00開場)
石垣市民会館
内容:「世界天文年とアジアの星」海部宣男(世界天文年2009日本委員会委員長・放送大学教授)、「星と八重山」(石垣博孝 石垣市文化財審議会委員)
- ■ 問い合わせ先:
- 南の島の星まつり実行委員会(石垣市観光課)
電話:0980-82-1535 - 国立天文台 石垣島天文台
電話:0980-88-0013
- 南の島の星まつり実行委員会(石垣市観光課)
(注)とぅばらーま:「ゆんた」などの古謡のひとつで、石垣島で広く愛唱されている無形の文化遺産