スペースシャトル「ディスカバリー号」、打ち上げ成功

【2009年8月31日 NASA STS-128 Status Report #01#02#03#04

NASAのスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-128)が、米国東部夏時間(以下同様)8月28日23時59分(日本時間29日12時59分)にケネディ宇宙センターから打ち上げられた。ディスカバリー号には、日本実験棟「きぼう」で行う実験に用いられるカイコの卵や種子なども搭載されている。


打ち上げ直後のディスカバリー号

打ち上げ直後のディスカバリー号(提供:NASA)

当初8月25日(日本時間25日)に打ち上げが予定されていたスペースシャトル「ディスカバリー号」が、3回の延期を経て、8月28日23時59分(日本時間29日12時59分)NASAのケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

その後「ディスカバリー号」は、30日20時54分(日本時間31日9時54分)に無事ISSとドッキングした。

今回のミッションで「ディスカバリー号」がISSへ届けるのは、食料品などの補給物資、空気浄化システムや冷凍・冷蔵庫、そのほか日本実験棟「きぼう」で行う実験用として、シロイヌナズナの種子(微小重力環境における高等生物の生活環の実験)、カイコの卵(カイコ生体反応による長期宇宙放射線曝露の総合的影響評価)、第20次長期滞在ミッション用の宇宙放射線線量計なども含まれている(実験の概要については、国際宇宙ステーション 組み立てフライト 17A(STS-128)ミッション JAXA搭載品のページを参照のこと)。

なお、ディスカバリー号は13日間の飛行を予定しており、3回実施される船外活動では、アンモニアを補充するタンクの交換やESAの技術試験装置の回収が行われる。地球への帰還は現在のところ、9月9日(日本時間9月10日)に設定されている。