カリフォルニアの山火事、ウィルソン山天文台にも迫る勢い
【2009年9月3日 JPL NEWS & FEATURES】
米カリフォルニア州南部で8月26日に山火事が発生した。火の手はその後も広がり続け、すでに5万ヘクタールもの範囲に広がっている。懸命な消火活動が進められているものの、ウィルソン山天文台やそのほか重要な施設が位置するウィルソン山にも迫る勢いをみせている。
8月26日に米カリフォルニア州ロスアンゼルス近郊で山火事が起きた。画像は、その山火事を8月30日の午前にNASAのテラ(Terra)衛星がとらえらえたもの。煙がモハーベ砂漠の上空で東の方向に何百kmも漂っているようすが見える。
火災の発生以降、現地では懸命な消火活動が進められているものの、火災の規模があまりに大きく、火の手は広がり続けており、今後の天候次第ではさらなる被害も予想されている。また、ウィルソン山天文台やさまざまな通信施設のあるウィルソン山へは、現地時間の2日水曜日に火の手が及ぶかもしれないという事態となっている。
なお、火災発生現場であるサン・ガブリエル山の近郊には、NASAのジェット推進研究所がある。一時は全職員が避難し、施設が閉鎖されたが、幸い同研究所のウェブサイトでは、9月1日朝6時から通常体制に戻ると発表されている。