「エクリプスナビゲータ Ver.2」がバージョンアップ

【2009年12月16日 アストロアーツ】

日食シミュレーションソフト「エクリプスナビゲータ Ver.2」がバージョンアップ。Ver.2.0cへのアップデータを無償公開しました。


(地図(皆既帯)、接触時刻、カウントダウン、拡大 各ウィンドウの画像)

地図(皆既帯)、接触時刻、カウントダウン、拡大の各ウィンドウ。クリックで拡大

今回のアップデータでは、金環日食で接触時刻の月縁補正が正しく行われないなど、Ver.2.0発売後に判明した不具合の修正が盛り込まれています。

「エクリプスナビゲータ Ver.2」は、日食にかかわるあらゆる現象を高精度に再現する日食観測専用ソフトです。皆既帯を表示する「地図」や日食の進行をリアルなグラフィックで再現する「拡大表示」、各接触時刻までの残り時間を表示・読み上げできる「カウントダウン」など、6つのウィンドウを組み合わせて表示し、日食の状況を総合的に把握できます。

「エクリプスナビゲータ Ver.2」ではNASAが公開している最新の「ベッセル要素」を用いて食の計算を行い、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」と比べて1桁以上高い精度で日食をシミュレーションします。Ver.2では月縁の形状の影響を補正する機能も搭載され、接触時刻の精度がさらに向上したのはもちろん、ダイヤモンドリングの形状も正確に再現できるようになりました。

エクリプスナビゲータ Ver.2用「2.0cアップデータ」のダウンロードは「エクリプスナビゲータ Ver.2 アップデータ」のページより行ってください。すべてのユーザの皆様にダウンロード、アップデートしていただくことをお勧めいたします。

《おもな修正内容》

  • Windows Vista または Windows 7 で「GPSの設定」ダイアログの 時刻ボタンを押しても、パソコンの内部時計がGPSの時刻に合わない(管理者として実行するようメッセージを表示するように変更)。
  • 金環日食で、第2接触と第3接触の月縁補正が正しく行われない。
  • 南緯0度から0度59分59秒までの観測地を設定すると、時刻表および経緯度表に、N(北緯)で表示される。
  • 日食が見られない観測地で連続表示を選択した場合、食が起こらないにも関わらず連続表示される。

(詳しい修正内容の一覧は、「エクリプスナビゲータ Ver.2 アップデータ」のページより「リリースノート(修正機能一覧)」をご参照ください。)

2010年1月15日金環日食の月縁補正による第2、3接触時刻の補正について

データ更新にて配信しております2010年1月15日の金環日食の日食要素ファイルを使用して、第2、3接触時刻を月縁補正した場合は、モルディブ諸島あたりの中心線近辺での観測を想定しているため、他の場所で観測を行う場合は、月の秤動による月縁プロフィールの変化などの要因により数秒の誤差を含みます。また、南北限界線近くで観測する場合は、更にその誤差は大きくなります。