モアイとコロナの歴史的な競演 7月11日の南太平洋皆既日食

【2010年7月13日 アストロアーツ】

7月11日(日本時間同12日)、クック諸島、タヒチ近海からイースター島、南米最南部にかけての南太平洋一帯で皆既日食が観測され、注目の観測地であるイースター島では、世界中から集結した天文ファンらがモアイ像とコロナの競演を堪能した。現地に遠征した「星ナビ」編集部からの第一報をお届けする。


(日食観測の準備をする人々)

イースター島には世界中から天文ファンが集結。クリックで拡大(提供:「星ナビ」編集部)

モアイ像と皆既日食

モアイの頭上に輝く皆既日食中のコロナ。7月11日14時9分(現地時間)、イースター島タハイにて。クリックで拡大

7月11日(日本時間では12日未明から早朝)、イースター島など南太平洋一帯で皆既日食が観測された。

チリ領イースター島の日食時の天気は、時おり雲が流れるもおおむね良好。しかし、日食当日の朝は、時おり小雨がぱらつくほどの不安定な天候だった。

イースター島には、チリやタヒチ、アメリカからのチャーター便、臨時便も含め、世界各地から2,000〜3,000人の日食ファンが集まっていた。

「星ナビ」協賛の日通旅行グループの観測地点は、イースター島南西部、空港の北にあるタハイ。ここでの皆既継続時間は約4分40秒。モアイ像とともに日食を見ようという計画だったが、警備が厳しく、モアイ像から20mほども後ろに下がるようにとの係員の指示があった。

それでも、世界から集まった日食ファンとともに、少し遠くからモアイ像の上に輝くコロナを楽しむことができた。

この皆既日食の詳細レポートは、「星ナビ」9月号(8月5日発売)での特集をお楽しみに。