公開天文台による口蹄疫被害への連帯の輪(報告)

【2010年8月25日 アストロアーツ】

全国公開天文台協会(JAPOS)の有志は、口蹄疫被害に見舞われた宮崎県および同県内の施設に対する支援活動を先月に開始し、その呼びかけに応じて寄せられた募金が宮崎へ送られた。また、応援メッセージも県内にある公開天文台など5施設に届けられた。


文:滋賀県ダイニックアストロパーク天究館 高橋進さん

(宮崎県口蹄疫被害支援・JAPOS有志の会ポスターの画像)

宮崎県口蹄疫被害支援・JAPOS有志の会ポスター。(提供:滋賀県ダイニックアストロパーク天究館 高橋進氏)

宮崎県で発生した口蹄疫により、多くの社会施設が休館や活動の停止・縮小をせざるを得ない状況になりました。口蹄疫の拡散を少しでも抑えるために、公開天文台の活動にもさまざまな形での影響が出てきました。

こうした事態を知り、日本公開天文台協会(JAPOS)では、困っている施設に何か応援ができないだろうかと、7月より「宮崎県口蹄疫被害支援・JAPOS有志の会」(代表:南阿蘇ルナ天文台 宮本孝志氏)で義援金募金活動と宮崎県内の天文施設に応援メッセージを送る活動を行いました。

その結果、義援金については5施設より22,671円が宮崎県に送られました。また応援メッセージは合計19通が事務局に寄せられ宮崎県内の5施設に送付されました。

義援金の金額としては必ずしも大きな金額とは言えませんが、同じ星空を愛する仲間として痛みを分かち合い、励ましあえる活動となったことと感じています。

星空を見上げることは私たちにさまざまな感動と喜びを与えてくれます。多くの仲間と見上げるとその喜びはさらに大きくなります。今回の活動を通してメッセージや義援金を送った側も受け取った側も、これからの天文活動がさらに深められるのではと期待します。

またこうした連帯を通して全国の天文普及活動がさらに広がりをもつことを期待します。加えて星空を見ることがベースとなり、こうしたさまざまな活動で私たちがさらに高められていくよう今後も活動を進めていきたいと思います。

<関連リンク>

<関連ニュース>